第506話
木嶋は、
「かれんさん…これでいいかな?」かれんさんの前に、《ホットレモンティー》を手渡した。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」木嶋にお礼を述べていた。
木嶋は、
「かれんさん、なぜ…こんな大きな【ケガ】になってしまったの?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「私が、近くのスーパーで、買い物をして自宅に帰宅途中、自転車に乗って横断歩道を通行中に、右折してきた車に巻き込まれたのです。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「相手は、勿論…過失を認めたんですよね!」かれんさんに問いかけた。
かれんさんは、
「もちろん、相手は、過失を認めましたよ。目の前が交番だったので、すぐに、お巡りさんが来てくれました。そしたら、右足を【ケガ】をしていたので、救急車を呼んで頂きました。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「何は、ともあれ…命があったのは良かった。かれんさんに、《もしも》のことがあったら最悪だったよ。」かれんさんに、木嶋の本音を伝えた。
かれんさんは、
「私も、右折の車に巻き込まれたときは、どうなるんだろう?…と、不安でしたよ。でも…こうして、木嶋さんと、病院の中ですが、また、話しが出来るとは思いもしませんでした。」木嶋に話していた。
「自分も、初デート以来、連絡もしないで申し訳ない。かれんさんに、伝えないといけないことがあるんだ。」木嶋は、重い口調で…かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「何か…あるのですか?」かれんさんも、不安な表情を、木嶋に見せていた。
木嶋は、
「自分が、良く遊んでいる女性がいることは、かれんさん…知っていますよね?」かれんさんに問いかけていた。
かれんさんは、
「木嶋さんが、ママの店に来たときに、その女性がいることは聞きました。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「その女性が、どうしても…かれんさんに、会いたいと言っているんだ。」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「私も、一度…お会いしてみたいなと、常々(つねづね)そう…思っていたんですよね!いつ、顔合わせしますか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「それがね…今日、これから来るらしいんだ!本当に来るか?来ないかは、分からない…よ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「木嶋さん、《マジ》ですか?なぜ…その女性が、私の病院に来るのだろう?」不思議そうな表情で、木嶋を見つめていた。
木嶋は、
「分かりません。ただ…かれんさんが、どんな女性なのか?興味本意で、見てみたいのではないですか?」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さんと《別れて》…と言われたらどうしようかな?私、泣いてしまいそうです。何か…そんなような話しじゃないですか?」木嶋の心を見透かたように話していた。
木嶋は、
「かれんさん、その女性が…【万が一】自分と《別れてほしい》と言われたら、その場は、反論もせずに、《うん》と頷いて下さい。本当の自分の真意は違うからね。」かれんさんに伝えたのであった。
かれんさんは、
「木嶋さん、約束ですよ!」木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、
「うん!」かれんさんに答えたのであった。