第505話
「プッ、プッ、プルー」呼び出している。
かれんさんが、電話に出た。
「もしもし…かれんです。」
「かれんさん、木嶋です。お久しぶり。今ですね…病院の入り口前に立っています。」木嶋は、かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「えっ…今、何て言いました?か木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「今、病院の前にいます。」かれんさんに答えた。
かれんさんは、
「本当に…病院の前にいるのですか?」木嶋に、再度聞いていた。
木嶋は、
「いますよ。かれんさんのお見舞いに来ました。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「嬉しいです。病室に来てくれるのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「はい。病室に行きますよ。何号室か?教えて下さい。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「病室は、512号室です。」
「512号室ですね。分かりました。これから伺います。」電話を切り、かれんさんのいる病院に向かう。
木嶋は、嬉しさのあまりに…かれんさんの本名を聞くのを忘れてしまっていた。
入り口を通った。
男性警備員さんが、
「どちらに…行かれるのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「5Fに行きたいのですが…」男性警備員さんに答えていた。
男性警備員さんは、
「左手にある《エレベーター》です。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ありがとうございます。【ナースセンターで面《会の(めんかい)記帳を》すればいいですか?」男性警備員さんに尋ねていた。
男性警備員さんは、
「そうです。【ナースセンター】で記帳して下さい。」木嶋に告げたのである。
木嶋は、
「ありがとうございました。」男性警備員さんに、頭を下げたのである。
左のエレベーターで、5Fに上がって行く。
「何か…《ドキドキ》しちゃうな!」木嶋の心臓は、《バクバク》音が高まっていた。
エレベーターが、5Fに到着した。
「512号室か!分かりやすいところにある。助かるな!」木嶋は、呟きながら…病室に歩いていた。
「コン、コン」病室のドアを叩いた。
「はい。」聞き慣れた声が聞こえてきた。
ドアが開いた。
「木嶋さん、お久しぶりです。」かれんさんが、両手に松葉杖の姿で、木嶋に挨拶をした。
「お久しぶりです。これは、かれんさんにお土産です。」焼き菓子を、かれんさんに手渡した。
かれんさんは、右手で受け取り…
「ありがとうございます。ここでは、話しがしずらいので…談話室に行きませんか?」木嶋に提案した。
木嶋は、
「うん。談話室に行きましょう!」かれんさんに同意をした。
「木嶋さんに、こんな姿を見られてしまうなんて…恥ずかしいですよ。かかれんさんは、松葉杖をつきながら…木嶋に話していた。
木嶋は、
「足だけで良かったと…ホッとしているよ。」かれんさんに答えたのであった。
談話室に到着。
窓際のテーブルに座った。
「木嶋さん、何か…飲みますか?」かれんさんは、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「ありがとう!自分で買ってくるね!」かれんさんに答え、談話室にある自動販売機に行く。
「缶コーヒーと、ホットのレモンティーでいいかな!」
Gパンのポケットから財布を取り出した。
「ガチャン」自動販売機から缶コーヒーと、ホットのレモンティーを取り出し…
かれんさんの座っているテーブルに戻って行った。