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第502話

木嶋は、電話に出た。

「もしもし…木嶋ですが!」

「おはようございます。私、はるかです。木嶋さん…今、どちらにいますか?」はるかは、木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「おはようございます。今ですか…?地元の百貨店にいますよ!何か?あったのですか?」トボケた言葉で、はるかに答えていた。

はるかは、

「木嶋さん、何をトボケているのですか?私に内緒ないしょで…かれんさんに持って行く手土産の品定しなさだめをしているじゃあないですか?」そのまま…《ズバリ》木嶋の核心かくしんに迫っていた。

木嶋は、

「はるかさん、さすがですね!かれんさんが、入院している病院に、手ぶらで行くことが出来ないので、購入しています。」はるかに伝えた。

はるかは、

「私にもあるのですよね!」

勿論もちろん、ありますよ。安心して下さい。」はるかに話したのだ。

はるかは、

「木嶋さん、病院を出たあと…どうしますか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「そうだね。どちらにしても、横浜に戻ろうかな?と考えています。」

「分かりました。それでは、また…あとで会いましょう!待ち合わせ時間に遅れないように…。」はるかは、木嶋に告げ…電話を切ったのだ。

「はるかが、何も反論はんろんなく、素直すなおに、電話を切るのも珍しい!」木嶋は、むしろ…不気味ぶきみに感じていた。

あらしの前の静けさなのだろうか!」心に不安を抱えていた。

焼き菓子を購入して、左腕ひだりうでにしている…

腕時計うでどけいで時間を見ていた。

「午後1時を回ったか!バタバタしていたらおなかか空いてきたな!どこで食べようかな?」木嶋は、まわりを見渡みわたした。

「よし、決めたぞ!吉野家よしのやにしよう。」

吉野家の看板かんばんを目掛けて…横断歩道おうだんほどうあるした。

吉野家の暖簾のれんをくぐった。

「いらっしゃいませ!」威勢いせいごえが、店内に《コダマ》していた。

カウンター席に座り、店内に掲げてあったメニューを見ていた。

高校時代こうこうじだいと、メニューは変わらないな!」一人で呟いていた。

「良し…これにしよう。」

木嶋は、オーダーするのが決まったらしい。

「オーダーお願いいたします。」店内にいる男性店員さんに、声を掛けた。

「今、おうかがいたします。」男性店員さんが、木嶋の元に来た。

木嶋は、

牛丼ぎゅうどんなみ味噌汁みそしるでお願いします。」男性店員さんに告げた。

男性店員さんは、

「ご注文を繰り返します。牛丼の並と味噌汁でよろしいでしょうか?」木嶋に同意を求めていた。

木嶋は、

「OKです。」と…言葉を返したのであった。

「吉野家も、時代の波に淘汰とうたされることなく…元気に営業をしているのは、嬉しい。これからも、存続そんぞくして欲しいな!」これが、木嶋の現在の心境である。

男性店員さんが、木嶋のオーダーした牛丼を持ってきた。

「お待たせしました。牛丼の並と味噌汁です。」素早く置き…その場を離れて行く。

木嶋は、ゆっくりと食べ始めた。

「いつ食べても、吉野家の牛丼は美味しいな!」満足感が漂っていた。

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