第501話
百貨店に寄り…
一人で…
【何にしたらいいか?分からないな!】
「どうしようかな!」呟きながら…1Fと地下のフロアを見ていた。
「いらっしゃいませ…何か?お探しでしょうか?」女性店員さんが、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「これからお見舞いに行くのに…何を持って行けば分からないんだよね!」女性店員さんに答えていた。
女性店員さんは、
「お見舞いに行かれる人は、男性ですか?女性ですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「女性です。《恋人》ではありません。《友達》のお見舞いです。」女性店員さんに告げた。
女性店員さんは、
「そうですか…《友達》のお見舞いですか?それでしたら…お菓子類でいかがですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「やはり…そう来ましたか!自分も、ここに来るまでに悩みながら、お菓子類がいいのかなと感じていたのです。」女性店員さんに話していた。
女性店員さんは、
「貴方を見ていると…これからお見舞いに行く人を、彼女にしたいのではないですか?」木嶋の核心に迫っていた。
木嶋は、
「なぜ?そう感じるのですか?」疑問を、女性店員さんに投げかけていた。
「なぜか?共感を感じるのです。」女性店員さんが、木嶋に伝えた。
木嶋は、
「共感ですか?確かに、これからお見舞いに行く人を…彼女にしたい気持ちはあります。ただ、今…別の女性と会って遊んだりしているので、現実論で考えると厳しい。」女性店員さんに答えていた。
女性店員さんは、
「今、遊んでいる女性と別れた方がいいですよ!」木嶋に警告を発していた。
「そう言われると《キツイ》ね!自分は、その人がベストだとおもうのですが、周りから見ると、逆の答えが出るんですね!」木嶋は、ため息を付きながら、女性店員さんに話したのであった。
女性店員さんは、
「一度、自分自身を見つめ直した方がいいかも知れないですよ!」木嶋に告げたのである。
木嶋は、
「自分を、見つめ直す旅に出ようかな?」女性店員さんに伝えたのである。
女性店員さんは、
「ここからは、真面目に接客の仕事をしないと怒られてしまいますからね!【焼き菓子】なんていかがですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「焼き菓子ね!それが一番無難かな!」女性店員さんに答えていた。
女性店員さんは、
「焼き菓子なら…5種類のセットがあるので、ご覧になられますか!」木嶋に話し、ショーケース前に並べた。
「いや~こう見ると…バラエティーに富んでいるね!」関心を示していた。
「じゃあ…これを下さい。」木嶋は、女性店員さんに伝えた。
女性店員さんは、
「こちらで、いいのですね!」木嶋に同意を求めた。
木嶋は、ただ…頷くだけであった。
女性店員さんが、手にしたのは…数多く…入っている洋菓子であった。
手際よく、包装紙を包んでいた。
すると…木嶋の携帯が、
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り出したのであった。