第5話
木嶋は、はるかに聞いた。
「誕生日のプレゼントは何がいいかな?」
はるかは、
「何にしようかな?」と呟きながら…言う。
「お店で、着るドレスが欲しいのですが、それでもいいですか!」
木嶋は、
「ドレスだけでいいのかな?ドレスの他に、欲しいのがあれば一緒に買いましょう。」と答えた。
「本当ですか…?」と、はるかが言った。
「ドレス以外で、好きな物を買ってもいいよ。例えば、ブランド物とか…。」
「そうですね〜、LOUIS VUITTONとかCartierとかでもいいのですか?」と、はるかは尋ねた。
「LOUIS VUITTONでもいいし、Cartierでもいいよ。」と木嶋は、はるかに話したのだった。
はるかは、先に、ドレスを買いたいと言うので、ドレスショップに向かったのだ。
木嶋は、はるかの後ろを歩いていく。
2人は、横浜駅の地下にあるドレスショップの中に入ったのだ。
ドレスショップでの、はるかは、目を輝かせながら、ドレスを選んでいる。
木嶋は、
「女性とデートするのは、久しぶりだな…。」と思い更けなからドレスショップの前に待っていたのだ。
ドレスショップに入ってから時間が経過して行く。
はるかが、気に入ったドレスを見つけたらしい。
木嶋の携帯が 「ピローン、ピローン、ピローン」と鳴った。
はるかが
「ドレスショップの中に入って来て下さい。」と携帯で話してきた。
木嶋は、ドレスショップに入り、ドレスを試着した。
はるかの姿を見て
「凄く、綺麗に見えるよ。」と言ったのだ。
はるかは、嬉しそうに、
「ありがとうございます。」と謙虚な気持ちで言葉を返すのだった。
木嶋は、
「そのドレスにしようか?」と、はるかに尋ねた。
はるかは、
「うん、このドレスを気に入ったので、これを買って戴いていいですか!」と言葉を返し、
「じゃあ、そのドレスで決まりだね。私服に着替えたら会計するからね。」と、はるかに言ったのだった。
はるかは、私服に着替え終わり、ドレスを木嶋に渡した。純白のロングドレスで胸元にファーが付いていた。
木嶋は、会計が終わり、はるかと共に、ドレスショップを後にした。
「次は、何処の店に行こうか?」と、木嶋が聞くと、はるかは、
「LOUIS VUITTONに行きたいです。」と言うので、横浜高島屋の1Fにある『LOUIS VUITTON』に向かった。
冬のボーナスあとなので、店内には、老若男女の《カップル達》が、店内に沢山いたのだ。
木嶋は、人の多さに驚きながら【世の中、不景気なのに、ここは無縁なのか】と思うのだった。
はるかは、店内の商品を見渡しながら、時間が経過していく。中々、気に入った商品が見つからずに、少々、不満な様子で、店を出てきた。
外で待つ、木嶋に声を掛けた。
「木嶋さん、近くにあるセレクトショップに行きたいのですがいいですか?」と木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「LOUIS VUITTONに気に入った商品はなかったのかな?」とはるかに聞いた。
はるかは、
「LOUIS VUITTONの中には、気に入った商品はあったのですが、セレクトショップに立ち寄ってみたいと思います。」と言ってきた。
「いいよ〜。セレクトショップに行きましょう。その中で、はるかさんが欲しい商品を買いましょう。誕生日プレゼントの他に、X'masも近いし、少し早いですが、X'masプレゼントも渡したい。」と木嶋は、はるかに言った。
不満な顔をしていた、はるかの表情がみるみるうちに笑顔になっていく。
「ありがとうございます。チョー、嬉しいですけど。」
と言いながら、2人で、セレクトショップに向かったのだ。
はるかが、セレクトショップの階段を
「カツーン、カツーン、カツーン」と靴の音を響かせながら上がっていった。木嶋も、階段を
「カポッ、カポッ、カポッ」と上る。
2Fは、ブランドコーナーだった。
はるかが、気に入った商品を探している。木嶋は、少し疲れ気味みたいである。
木嶋は、はるかに
「店の外にいるから決まったら電話して…」と言い残して、店の外で待つのだった…。