第492話
はるかは、
「何か…私から言わせてもらえば…嘘ぽく感じているんですよね。木嶋さんの優しさをつけこまれ、どんな動きをするのか?試されているとしか思えません。気にしていたら身体が、いくつあっても足りませんよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうだよね!」はるかの話しに納得した表情を見せていた。
はるかは、
「ケガした本人ではなく、麻美さんから電話をしてくるのも…不可解です。普通なら、電話するでしょう?」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「そこまで言われてしまうと…自分も、返す言葉が見当たらないよ!」はるかに答えたのであった。
「プルッ、プルー、プルー」木嶋の携帯が鳴り響いていた。
「誰からなの?」はるかが、木嶋に問いかけていた。
木嶋は…
「麻美さんからだよ!」はるかに告げたのだ。
はるかは、
「木嶋さん…電話に出て下さい!私が、耳を澄ませて聞いていますから…場合によっては、携帯を代わって話しをしますよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「もしもし…木嶋ですが…!」
「木嶋君、連絡をするのが遅れてゴメンね!今、大丈夫かな?」麻美が、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「大丈夫ですよ!」麻美に話したのだ。
「かれんさんの入院している病院が判りました。メモを取れますか?」麻美が、木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「準備万端、いつでもOKですよ。」麻美に伝えた。
麻美は、
「それでは伝えますね!病院名は…再生会の神奈川県病院です。病室などは、そちらで聞いて戴いていいですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「了解しました。再生会の病院で聞きますね!連絡して頂き…ありがとうございました。」麻美に伝え、電話を切ったのだ。
はるかは、
「再生会の神奈川県病院って…あるのですか?」木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「えぇ~実在する病院名ですよ!」はるかに告げたのであった。
「最寄り駅は、どこになるんですかね?」
さすがに、はるかも…不安な面持ちになるのも、木嶋は、理解をしていた。
木嶋は、
「京浜東北線の東神奈川駅から歩いて5分ぐらいですよ!」はるかに答えていた。
はるかは、
「東神奈川駅から歩いて5分ですか?木嶋さん…病院まで、麻美さんの家からは、遠いんですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「麻美さんの家からは、《原付バイク》で…15分ぐらいかな?もっと…近いかも知れないね?」はるかに告げたのである。
はるかは、
「麻美さん、お見舞いに行くのかな?」
「麻美さんの性格からして…お見舞いに行くと思います。」木嶋は、はるかに答えたのだ。
はるかは、
「病院へお見舞いに行くなら…私も行っていいですかね?その女性と話してみたいです。」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「病院へお見舞いに行っても、差し障りはないでしょう!はるかさん自身の誤解を解くのに、いい機会ではないですか?」はるかに伝えた。
はるかは、
「木嶋さん…いつ行きますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「今度の日曜日に行きます!」はるかに答えていた。