第482話
かれんさんは、
「すいません!」右手を上げ、大きな声で店員さんを呼んだ。
かれんさんの元に来たのは、木嶋たちを、席へ案内してくれた女性店員さんであった。
「大変、お待たせしました。ご注文をお伺いいたします。」女性店員さんが、かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「食べ物を、ご注文するのではなく、《焼き鳥の盛り合わせ》のことで、お聞きたいことがあるので、お呼びいたしました。」女性店員さんに伝えた。
女性店員さんは、
「先ほどの《焼き鳥の盛り合わせ》で何か?不都合なことでも、ありましたでしょうか?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「不都合があったのではなく、とても美味しく戴きました。」
「ありがとうございます。」女性店員さんは、かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「ここのお店では、《焼き鳥》を焼いて、提供しているのは、《炭でしょうか?》、《瓦斯でしょうか?》どちらなのか教えて頂けませんか?」女性店員さんに話したのだ。
女性店員さんは、
「私では、分かりかねますので、調理担当者に聞いてきますので、お待ち戴けますか?」かれんさんに告げ、その場を離れて行く。
木嶋は、
「かれんさんが、本当に、店員さんに聞くとは思わなかったよ!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「私は、興味を持ったことは、人に聞いたり…調べたり、その土地を訪ねたり、自分から積極的行動しますよ。」木嶋に答えたのだ。
木嶋は、
「そうだね。誰でも、興味がないことはないよね!自分も、かれんさんに見習わなければならないよ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「木嶋さん、どんなことに興味があるのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「今、自分の前にいる人に興味があります。」かれんさんにアピールしていた。
かれんさんは、
「木嶋さんの目の前にいる人ですか?人なんかいませんよ。あるのは柱ですかね!」 木嶋の話しを逸らしていた。
木嶋は、
「かれんさん、意外に意地悪だよね。」苦笑いをしていた。
女性店員さんが、再び…木嶋たちのテーブルに戻ってきた。
「先ほどのご質問に回答を致します。《炭か?》、《瓦斯か?》と…お客さまはお聞きになられましたが、当店では…瓦斯を使用して焼いて提供しています。」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「瓦斯ですか?店員さん…ありがとうございます。」女性店員さんに丁寧に伝えたのだ。
女性店員さんは、
「はい。それです。何か?ご注文は、ございますか?」かれんさんに聞いていた。
木嶋は、
「ありがとうございます。注文をしますがいいですか?」女性店員さんに告げた。
女性店員さんは、
「はい。どうぞ…」
「え~と、…《ホッケの塩焼き》をお願いします。」木嶋は、女性店員さんに話したのだ。
女性店員さんは、
「はい。《ホッケの塩焼き》ですね。畏まりました。他にありますか?」木嶋に問いかけたのだ。
木嶋は、
「それでOKです。」女性店員さんに告げたのであった。