第478話
木嶋は、次の行動に移そうと…
《タイミング》を見計らっていた。
「かれんさん、そろそろ…居酒屋に行き向かいましょう。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「は~い。」元気良く、木嶋に答えていた。
木嶋は、かれんさんを優しく《エスコート》していた。
「どうしても…チェーン店が多くて強く、値段も…《リーズナブル》だ。どうしたらいいだろう?」かれんさんに話し掛けようとしていた。
「多少…見栄を張っても、高い店に入るべきなのか?」木嶋は、悩んでいた。
かれんさんは、
「木嶋さん、無理に、高い店へ行かなくてもいいですよ。」木嶋の心を見透かしていた。
木嶋は、
「かれんさんは、自分の心の中を覗いていたの?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「木嶋さんが、一瞬、言葉もなく迷っていたので、恐らく…そんなことではないかな?と思っていました。」木嶋に伝えたのだ。
木嶋は、
「何もかも…お見通しとはね。驚きました。感服です。」かれんさんに脱帽したのであった。
かれんさんは、
「私は、木嶋さんの彼女になるなら…一歩下がって、支えていきたいな!」具体像を掲げていた。
木嶋は、
「マジで…」笑顔になりながらも、悩んでいた。
相鉄線の交番近くにたどり着いた。
「かれんさん、上を見上げて…」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、木嶋の言われるままに、上を見上げていた。
「木嶋さん、上に何かあるのですか?」かれんさんが、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「そこに…赤色で、漢字3文字のお店があるのを見えますか?」かれんさんに問いかけていた。
かれんさんは、
「漢字3文字のお店ですか?ここにするのですか?」
周囲を見渡し…
「あっ…ありました。ここにするのですか?木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「そこなら、駅に近くて良いと思いますが、いかがですか?」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「いいですよ。そこにしましょう。」木嶋に答えたのだ。
木嶋は、
「じゃあ…行きますか!」かれんさんに答え、左手を握り歩き始めた。
かれんさんの顔を赤い。
木嶋が、女性の手を握り歩くのも珍しい。
エレベーターに乗り、4Fのボタンを押した。
エレベーターの中は、冷房が効いていないせいか…
「何か…生暖かく感じるな!」木嶋は、そう思っていた。
かれんさんは、木嶋の右手を握り締めたまま、右肩に凭れていた。
「周りから見たら…恋人同士に見れるのだろうか?」そんな不安に駆られるのも、無理はなかった。
4Fに到着。
待っている人はいない。
木嶋は、店のドアを開けた。
【ピンポン】効果音が、鳴っていた。
「いらっしゃいませ!」元気の良い声が、店内に響いていた。
男性店員さんが、木嶋たちの元に歩いて来た。
「お客様は、2名でよろしいでしょうか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「はい。2名でお願いします。」男性店員さんに答えていた。
男性店員さんは、
「畏まりました。ご案内致します。」木嶋とかれんさんを案内したのである。
案内された席は、角で…景色が見えるところであったのだ。