第476話
木嶋は、
「かれんさん、これから、居酒屋に移動しませんか?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「いいですよ。木嶋さんが、行きたいところに…私は、ついて行きます。」控えめな発言である。
初対面から…馴れ馴れしく接してくる人もいれば…控えめに接してくる人もいる。
木嶋は、控えめに接してくる人に弱い。
「それでは…ここを出ましょう。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「どこに行くのか?非常に興味があります。」ワクワクしていた。
テーブルの上に置いてある…
会計伝票を、木嶋は持ち、リュックを右肩に掛けた。
かれんさんは、
【ハンドバッグ】を右手に掛けた。
その色は、赤色であった。
木嶋は、
「はるかでも…赤色は持たないぞ!」一人で呟いた。
「人それぞれだな!」半ば感心していた。
鉄の階段を、
「カツーン、カツーン、カツーン」
一段ずつ降りて行く。
木嶋は、
「かれんさん…外で待っていてくれますか?」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「は~い。」元気な声で木嶋に答え、外に出た。
木嶋は、会計伝票を渡した。
「ご利用ありがとうございます。合計で、1480円になります。」女性店員さんが、木嶋に告げた。
木嶋は、Gパンのポケットから財布を取り出した。
「1480円か?ちょうどあるかな?」
小銭を探したが見当たらない。
「仕方ないね…。1000円札…2枚で対応しよう。」
木嶋の財布にあった1000円札を取り出し…女性店員さんに渡した。
女性店員さんは、
「2000円お預かりしましたので、520円のお返しです。」木嶋に釣り銭を返したのであった。
木嶋は、おつりを左手で受け取り…財布に入れた。
ドアを開け…
「お待たせしました。」かれんさんと合流した。
かれんさんは、いきなり…木嶋の右腕(みぎうでなに腕を組んだ。
木嶋は、驚きながらも、まんざらな様子である。
「はるかとは、腕を組んだことはないよな!組もうとすると…《ヤバイ、ヤバイ》って言い逃ればかり!かれんさんにしようかな?」木嶋の心の隙間が出来つつあった。
「木嶋さん、どちらの方に行くの?かかれんさんが、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「右でも、左でも、どちらでもいいよ。かれんさんは、どちらに行きたい?」かれんさんに問いかけていた。
かれんさんは、
「左にある…《ゲームセンター》で少し遊びませんか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「いいよ。《ゲームセンター》で遊びましょう!」かれんさんに答えたのだ。
今どきの若い人たちは、《プリクラ》にハマっている。
木嶋は、
「かれんさんも、プリクラを撮るのかな?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「プリクラですか?うん…たくさん携帯や、手帳に貼っていますよ。木嶋さんも一緒に、プリクラを撮りませんか?」木嶋に話していた。
木嶋は、
「自分は、写真写りが悪いから、遠慮したいな!」かれんさんにこたえていた。
かれんさんは、
「私とでは、プリクラを撮ってくれないのですか?」悲しそうな表情を、木嶋に見せたのであった。