第467話
富高さんは、
「木嶋君と、かれんさんは、お似合いのカップルじゃないかな?麻美さん…どう?思いますか?」麻美に話し掛けた。
麻美は、
「私は、はるかさんより、かれんさんと一緒にいる姿が、極自然に感じるよ。」富高さんに答えていた。
木嶋は、
「麻美さん…何を言っているのですか?今の自分の【ベストパートナー】は、はるかさんですよ。」麻美に伝えた。
永岡さんは、
「木嶋、一度…かれんさんと、デートをしてみたらどうだろう?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「そうですね…。どうしましょうか?かれんさん、都合の良い日にちは、ありますか?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「都合の良い日にちですか…?いつがいいですかね?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「自分の希望としては、週末の金曜日ならいいね。仕事的にも、早く帰れる確率が高いですね!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「週末の金曜日ですか…?そうですね…!」
かれんさんの横に置いてある…
【ポーチ】から、携帯を取りだし…
『スケジュール』を確認していた。
「学生時代の友だちとの約束もあるので…最短で、再来週の金曜日でどうですか?」木嶋に打診をした。
木嶋は、リュックから手帳を取り出した。
「再来週の金曜日は…今のところ、予定が入っていない。かれんさん、クラブ『U』のバイトは…?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「再来週の金曜日は、ここには来ません。」力強い口調で、木嶋に答えたのだ。
「何で…?」木嶋は、不思議に思っていた。
夜の店で、働くには…それだけの理由があるはずである。
「麻美さんの策略か?」
木嶋は、頭を捻り、そんな風に捕らえていた。
富高さんが、
「木嶋君…展開の早さに驚いているよ。」木嶋に告げたのだ。
木嶋は、
「自分も、そう思っているよ。富高さんも、まりんさんと、デートでもすればいいのに…!」富高さんに話していた。
富高さんは、
「まりんさんとデートしたら…麻美さんに悪いじゃないの?」麻美に引け目を感じていた。
麻美は、
「富高さん、私に気を遣わなくていいよ。積極的に、若い人たちと交流しないとね!かれんさんや、木嶋君を見習わないと…」まりんさんへ《アタック》するように背中を押していた。
富高さんは、
「俺で良いのかな?」謙虚な姿勢になっていた。
麻美は、
「富高さん、まりんさんの目を観て…。」富高さんに、まりんさんの顔を観るように促していた。
まりんさんの目が輝いている。
「麻美さん…自分は、どうしたらいいのだろう?」富高さんは、麻美に聞いていた。
麻美は、
「今の心境を、まりんさんに、聞いて方がいいよ。」富高さんに告げたのだ。
富高さんは、意を決した。
「まりんさん、自分と付き合ってくれるかな?」まりんさんに尋ねていた。
まりんさんは、
「私で良いならお願いします。」富高さんに頭を下げていた。
富高さんは、
「じゃあ…よろしくね。」
右手を、まりんさんに差し伸べた。
まりんさんは、富高さんの右手を握り締めたであった。