465/968

第465話

永岡さんは、

「今日は、みんなで楽しく飲もうではないか！」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「そうですね！永岡さんを責（せ）めて申し訳ありません。」永岡さんに謝罪（しゃざい）した。

麻美は、

「木嶋君、誰でも…急な出張に行かなければならないときがあります。永岡さんは、半年間と言う期限です。少し…我慢（がまん）をすればいいじゃない。気持ちを理解してね。」木嶋に話していた。

かれんさんが、

「ママさん、木嶋さんと、どこで知り合ったのですか？」麻美に尋ねていた。

麻美は、

「横浜のクラブ『H』で知り合いました。かかれんさんに答えていた。

かれんさんは、

「横浜のクラブ『H』ですか？横浜駅の近くですよね？私も、一度…体験入店（たいけんにゅうてん）してみたいですね！」麻美に告げた。

麻美は、

「私自身（わたしじしん）…クラブ『H』に体験入店をするのは、お勧（すす）めしません。」かれんさんに伝えた。

かれんさんは、

「ママさん、どうしてですか？」麻美に問いかけていた。

麻美は、

「表面上（ひょうめんじょう）…クラブと謳（うた）っていますが、一歩（いっぽ）間違（まちが）えれば、《キャバクラ》です。それでもいいの？」かれんさんに答えたのだ。

かれんさんは、

「キャバクラ…ですか。一度でいいから店の中を覗（のぞ）いてみたいと言う好奇心（こうきしん）に駆（か）られますね。」麻美に話したのだ。

木嶋は、

「かれんさん、麻美さんが話している通り…《キャバクラ》です。女性同士（じょせいどうし）の競争が激しいよ。それでもいいの？営業電話（えいぎょうでんわ）をしなければ成（な）り立（た）たないよ。かれんさんは、まだ…若いからチャレンジしたい気持ちは理解（りかい）出来るが…通用するかは分からないよ。」かれんさんに告げたのだ。

木嶋にしては、珍しく…【キツイ】言い方をしている。

それは、その人を大切に思うから…必然的（ひつぜんてき）に、そうなってしまうのだ。

麻美は、

「木嶋君の彼女は、そこの《キャバクラ》で知り合ったのですよ。」かれんさんに話したのだ。

かれんさんは、

「えっ…そうなんですか？」驚いた様子（ようす）で答えていた。

麻美は、

「私は、何度も…別れるように忠告（ちゅうこく）をしているのですが、木嶋君が、理解をしてくれいので困っています！」かれんさんに伝えた。

かれんさんは、

「その彼女から、木嶋さんを奪（うば）い取（と）っていいですかね？」

これは、はるかに対して…かれんの宣戦布告（せんせんふこく）である。

木嶋は、

「かれんさん、宣戦布告ですか？麻美さんが言う通り…横浜の《キャバクラ》で知り合ったのは事実です。ただ、はるかさんと別れることは、現時点（げんじてん）で可能性が薄（うす）いですね。」かれんさんに答えていた。

かれんさんは、

「男性なんて…浮気性（うわきしょう）でしょう？もう一人（ひとり）、女性がいても大丈夫ではないですか？」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「かれんさんの言っていることは理解出来ますが、浮気（うわき）をしたくてするのでは、ありません。」かれんさんに答えたのだ。

かれんさんは、

「本当ですか？」木嶋の顔を…マジマジと見ていた。

木嶋は、

「そんなに…僕を見つめないで♪」軽く歌（うた）を口ずさみながら、かれんさんに話したのであった。