第464話
永岡さんは、麻美に挨拶をした。
全員が、みんなと挨拶を終えて…
ホッと一息(ひといきついた。
麻美は、
「永岡さん、勤続30年で会社を辞めるって…本当ですか?」永岡さんに尋ねていた。
永岡さんは、
「今、そう考えているところだ。」麻美に答えていた。
麻美は、
「もし、やりたいことがあるなら…私自身は応援したいと思います。永岡さんのことだから、先を読んでいるのかな?」永岡さんに聞いていた。
永岡さんは、
「これからは、ある程度…先読みしないといけない。人口世界第二位の中国が、これからの世界経済をリードしていくことになるだろう。」麻美に告げた。
麻美は、
「中国が、世界をリードしていくんですか?私は、共産圏のイメージが凄く強いですね。」永岡さんに答えていた。
永岡さんは、
「日本が、高度成長したときと重ね合わせると、瓜二つだ!」麻美に話していた。
木嶋が、永岡さんの話しに興味を示していた。
「永岡さん、麻美さんとの会話に入って申し訳ないのですが…中国が、第二の日本になるのですか?」半信半疑で、永岡さんに尋ねていた。
永岡さんは、
「間違いなく、そうなるぞ。日本の大手自動車メーカーは、中国の自動車メーカーと業務提携をしている。それを境に、日本の部品メーカーが、進出していくだろう。」木嶋に語っていた。
木嶋は、永岡さんの話しを聞いていて、思わず…納得していた。
永岡さんは、
「当然…会社も、中国に工場を建てて生産をするはずだ。」
富高さんが、
「永岡さん、会社が、中国へ進出する話しは、つい先日…聞きましたよ!」永岡さんに伝えた。
永岡さんは、
「俺が、この会社に在籍して…最後の大仕事になると思う。」富高さんに話していた。
富高さんは、
「永岡さん、中国進出のプロジェクトのメンバーですか?」永岡さんに問いかけていた。
永岡さんは、
「そうだ。10月から半年間、中国に出張する。」富高さんに告げた。
富高さんの横で話しを聞いていた木嶋は…
「えっ…そうなんですか?10月と言ったら…後、2週間しかありませんよ。何で…もっと早く話してくれなかったのですか?」永岡さんに尋ねていた。
永岡さんは、
「前々(まえまえ)から分かっている話しなら伝えようがあるが、今度のことは…急に決まったことだ。半年間で帰国くする。それ以上は、向こうで仕事はしない。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「半年間で帰って来て下さいね。」永岡さんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、永岡さんは恩師になるのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「会社の中では、大恩人ですよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「尊敬できる方がいるなんて羨ましいな!」木嶋に…ポツリと呟いたのであった。