第463話
木嶋は、
「初めまして…木嶋と言います。今日は、よろしくお願いいたします。
」かれんさんに挨拶をした。
かれんさんも、木嶋に釣られるように…
「初めまして…かれんです。よろしくお願いします。」笑顔で言葉を返していた。
木嶋は、すかさず…
「かれんさん、何歳ですか?」単刀直入に聞いていた。
これは、木嶋の悪い癖である。
かれんさんは、
「木嶋さん、私…何歳ぐらいに見えますかね?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「そうですね…」腕組みをしていた。
「雰囲気から察すると…24歳だと思うよ!」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「私は、そんなに年齢を重ねているように見えますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「大体の感覚で、答えてみました。」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、正解です。」木嶋を褒めながら、拍手をしていた。
木嶋は、
「かれんさん、正解したから、何か?プレゼントがあるのかな?」淡い期待を寄せていた。
初対面から、都合良くあるとは考えていない。
かれんさんは、
「残念ながら…賞品は、ご用意しておりません。次回、ご来店した時に渡したいと思います。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうだね!次回、クラブ『U』に来たらお願いします。かれんさんが、在籍していれば良いけどね。」かれんさんに、意味深な答え方をしていた。
夜の仕事をしている人は、長く働く人もいれば、短い期間しか働かない人もいる。
かれんさんが、どちらのタイプなのかは、木嶋には解らない。
富高さんは、木嶋の隣りの席で、良い雰囲気を醸し出している。
「まりんさんは、映画を観るのですか?」まりんさんに尋ねていた。
まりんさんは、
「最低…月に1回は、映画館へ観に行っているよ!」富高さんに告げた。
富高さんは、
「実は、自分が勤務している会社では、映画のチケット斡旋があります。もし…良かったら一緒に観に行きませんか?」まりんさんに聞いていた。
まりんさんは、
「ありがとうございます。富高さんは、家は…どちらなのですか?」富高さんに問いかけていた。
富高さんは、
「自分ですか?千葉の船橋です。」まりんさんに告げていた。
まりんさんは、
「千葉の船橋ですか?通勤するのに、かなりの時間が掛かると思うのですが…どれくらい掛かりますか!」驚きながら…富高さんに聞いていた。
富高さんは、
「通勤で、1時間30分てすね。」あっさりと…まりんさんに答えていた。
まりんさんは、
「通勤で、嫌になることありませんか?」富高さんに尋ねていた。
富高さんは、
「もう…慣れてしまいました。長ければ長いなりに、時間を有効活用することが出来ます。」まりんさんに告げた。
まりんさんは、
「そういう考え方もありますね!電車の中で、どのように過ごしているのですか?」富高さんに問いかけていた。
富高さんは、
「主に、新聞を読んでいます。」まりんさんに答えていた。
まりんさんは、
「片道で、読み終えてしまいませんか?」
「人から見たら…読むペースが遅いからね。」まりんさんに話したのだ。