表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
461/968

第461話

木嶋は、携帯を取りだし…発信履歴から麻美にかけた。 「プッ、プッ、プッ、プルー」呼び出し音が鳴り響いていた。

「もしもし…麻美です。」麻美が電話に出た。

木嶋は、

「麻美さん、今から、クラブ『U』に向かいます。もう少しの辛抱ですので待っていて下さい。。」麻美に告げた。

麻美は、

麒麟きりんのように首を長くして待っているので、何も手土産てみやげは、いらないから早く来て下さい。」木嶋に催促さいそくしていた。

木嶋は、

「麻美さん、分かりました。ご期待きたい沿うように…早歩はやあるきして行きます。」麻美に答え、電話を切ったのだ。

富高さんが、

「木嶋君、手土産はいらないと、麻美さん…話していたが、本当に【手ぶらで】いいの?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「無理に持って行くこともないと思うよ。永岡さん…いいですよね?」 永岡さんに問いかけていた。

永岡さんは、

「木嶋、店で大きな《イベント》を開催しているなら持って行かないとマズイが…今の時期じきは、何もないはず…。【手ぶら】でいいだろう!」木嶋に答えていた。

その言葉を聞いて安心していた。

大通りの信号を渡り…歩き慣れた道を歩いて行く…。

木嶋は、いつも感じていることは、

関内は…横浜駅とちがい、人通ひとどおりが少ない。

元々(もともと…か官公庁かんこうちょうが多いので、時間が経つにつれて…寂しくなって行く。

考えてみれば…麻美は、夜の仕事をしていて…関内歴かんないれきは長い。

一時期いちじき…横浜、新横浜にもいたが、ここが一番落ち着くのであった。

木嶋は、横浜や関内で飲む機会が増えたが、会社の最寄り駅近くでは、飲む機会が減っていた。

「自分も、富高さんも、帰り道で飲んだ方が気楽きらくである。会社の最寄り駅だと…時間を気にしないといけない。」

木嶋は、そんな思いがあった。

もちろん、富高さんも、同じ意見である。

最近は、小室さん、永岡さんと一緒に飲んでいると、富高さんは、木嶋に話していた。

富高さんは、千葉の船橋から通勤をしている。

帰り道で、缶ビールや缶酎かんちゅうハイを飲むのが楽しみなのだ。

永岡さんが、

「木嶋、大分だいぶ歩いているように思えるが、気のせいだろうか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「普通に歩けば、早く着きますが…瓶ビールを飲んで、酔いがありますから、《歩くスピード》が《ダウン》》していますね。」永岡さんに答えていた。

永岡さんも、薄々(うすうす)気がついていた様子である。 富高さんも、

「木嶋君…永岡さんではないが…自分も、歩き疲れて来たよ!」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「もうすぐだよ!」永岡さんと、富高さんに声を掛けていた。

目印めじるしのコンビニが見えてきた。

麻美のクラブ『U』は近い。

木嶋は、ビルの前に人が立っているのが分かった。

「誰だろう…?」

目をこすりながら見つめた。

「木嶋君…遅いよ!」麻美の声である。

木嶋は、

「自分たちの到着を待ちきれなくて、迎えに来たの?」

「そうですよ!麻美は、木嶋に話しながら…

「永岡さん、富高さん、いらっしゃいませ…」永岡さんと、富高さんに声を掛けたのである。

富高さんが、

「待たせてゴメンね!」麻美に、優しあた言葉を返したのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ