第457話
みんなで、相鉄線の改札口に向かう。
改札口を通り…エレベーターで、ホームに降りて行く。
普段は、自分一人…
ホームまで、階段を使い降りて行くがが、永岡さん、富高さんがいると、さすがに…そういう行動は出来ない。
ホームに着いた。
永岡さんが、
「木嶋…普通か?快速か?どっちの電車に乗るんだ?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「どっちでも良いですが…ビールを飲むなら、ボックス席の方がいいですよね?」永岡さんと、富高さんに問いかけていた。
富高さんは、
「やっぱり…電車の中で、ビールを飲むので…ボックス席がいいね!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「時間を急ぐなら、先に出る普通で乗り換え駅まで行き、急行で横浜まで行くルートもありますが、快速に乗れば…乗り換えなく、横浜駅まで行くし、ボックス席だよ。」富高さんに話したのだ。
富高さんは、
「じゃあ…快速で行こうよ!」
「永岡さんも、それでいいですか?」木嶋は、永岡さんに聞いていた。
永岡さんは、
「それでいいぞ。」木嶋に答えていた。
1番線に、停車していた電車は、普通電車。
2番線に、停車していた電車が、快速電車である。
先に発車するのは、普通電車である。
木嶋たちは、2番線に停車している快速電車に乗車した。
ボックス席に座り、ビールを永岡さん、富高さんに手渡した。
木嶋は、電車の中で…ビールを飲む習慣に慣れていないので、缶コーヒーを手にしていた。
プルタブを開け…
『乾杯』と声を掛けた。
木嶋は、
「永岡さんも、富高さんも、良く電車の中でビールを飲むことが出来ますね!」いつも…感心をしていた。
永岡さんは、
「木嶋、電車の中でビールを飲むのは習慣付けをしないと無理だぞ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「習慣付けですか?自分も、毎朝、スポーツ新聞を購入することと同じですよね!」永岡さんに話していた。
永岡さんは、
「そうだぞ。何事も習慣だぞ。女性にも、優しくしないとダメだぞ。」木嶋に諭していた。
木嶋は、
「はい。そうします。」そう答えるしか出来なかった。
富高さんは、
「自分も、木嶋君と同じだよ。」木嶋に告げたのだ。
ふと…外を眺めると、乗り換え駅の近くに来ていた。
木嶋は、
「富高さん、もうすぐ乗り換え駅ですよ!」富高さんに話していた。
永岡さんは、目を瞑っていた。
「永岡さん、乗り換え駅周辺ですよ。」永岡さんに声を掛けた。
永岡さんは、頷いていた。
「木嶋、このままでいいんだな?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「はい。このまま終点の横浜駅まで行きます。到着寸前になりましたら声を掛けます。」永岡さんに話したのだ。
永岡さんは、
「頼んだぞ。」再び、目を閉じた。
富高さんも、眠りについていた。
木嶋は、麻美に電話をした。
「プッ、プッ、プップルー…」呼び出し音が鳴り響いている。
呼び出してはいるが、麻美が電話に出る気配がなかったのであった。
木嶋は、電車を切り…メールで連絡しようとしていた。
「プルッ、プルー、プルー、プルー」携帯の呼び出し音が鳴り響く。
すかさず…電話に出た木嶋であった。