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第443話

木嶋は、富高さんの職場に向かった。

時間的じかんてきに間に合うかな?」昼休みの残り時間を気にかけながらも、伝えなければいけない使命しめいかんを感じていた。

富高さんの職場に着いた。

周りを見渡し…目で、富高さんの姿すがたを追っていた。

「あれっ…富高さんがいないな?」木嶋は、近くにいた職場の人に尋ねていた。

「すいません。富高さん…今日、休みですか?」

「富高さん、体調を崩されて休みですよ。」木嶋に答えていた。

富高さんも、人間である。

会社を休むことは、誰にでもあるのだ。

「また、出直でなおしてきます。」職場のひとに伝え…木嶋は、急ぎあしで職場に戻って行った。

「麻美さんには、メールで伝えよう。」

木嶋は、左腕ひだりうでにしている腕時計うでどけいで時間を見ていた。

予鈴よれいのチャイムが鳴るまで、あと3分ある。メールを打っても大丈夫かな!」木嶋は、職場の作業エリアで…麻美に送るメールを入力にゅうりょくしていた。

時間におわれているせいか…

あせればあせるほど…文章ぶんしょうが思いつかない。

「ヤバイな!もうすぐ…予鈴のチャイムが鳴ってしまう。」

木嶋がそう感じたとき…

予鈴のチャイムが

「キーン、コーン、カーン、コーン」工場内こうじょうないに鳴り響いていた。

「ついに、《タイムリミットか!》残念。あとで、編集をしよう…」

入力していたメールを、未送信みそうしんボックスにいれたのだった。

木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン」ピローン突然とつぜん鳴り響いていた。

「はるかからだ。」

が悪いことに、昼休みが…終わろうとしていた。

「一度、電話に出てから切ればいい。」木嶋は、迷いながらも電話に出た。

「もしもし…木嶋ですが…」

わたし…はるかです。木嶋さん、今…話しをしても大丈夫ですか?」はるかは、木嶋に確認していた。

「ちょっと、ヤバイかもしれないよ。もうすぐ…仕事が始まるから…」木嶋は、はるかに伝えた。

はるかは、

「分かりました。また、かけ直しをします。」そう木嶋に告げ、電話を切ったのである。

木嶋とすれば…ホッと一安心ひとあんしんである。

まだ、予鈴のチャイムとはいえ…ハラハラドキドキであった。

今日の予定していた数量をこなし…ロッカールームで着替えた。

再び、携帯が…

「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り出した。

着替え途中とちゅうながらも、木嶋は、電話に出た。

「木嶋です。」元気な声で、はるかに答えたのだ。

「木嶋さん、先ほどは…すいませんでした。」はるかが、木嶋に謝罪しゃざいの言葉を述べていた。

木嶋は、

「仕方ないよ。偶然ぐうぜんタイミングが悪かったとおもうので…」はるかに優しく言葉を返したのであった。

麻美が…木嶋に言っていることは、優しすぎることである。

【木嶋君、ときには非情にならなければならないよ。】

木嶋は、頭の中で理解をしていても、そう簡単には対応が出来ない。 【はるかは、特別な存在なのだ。】

「木嶋さん、今日は…何か?あったのですか?」木嶋の声に元気がないことを気にしていた。

木嶋は、

「ショッキングなことが起こったのです。」はるかに答えたのであった。


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