第433話
木嶋は、
「友達の家に泊まるのかな?」はるかに尋ねていた。
はるかは、
「家族には、そう…電話で伝えました。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「それなら…自分の家に泊まればいいのに…」ジョークを飛ばしていた。
はるかは、
「近いうちに、木嶋さんの家に泊まれるといいですね!」意味深な言葉を投げ掛けていた。
富高さんが、
「木嶋君…はるかさんと、麻美さんに渡すものがあるのでは?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「あっ…そうだ。危うく忘れるところだった。富高さん…ありがとうございます。」富高さんに頭を下げた。
リュックの中から取り出した物は…何だろう?
それは、木嶋が、家族で出掛けて…
【東京ディズニーシー】で購入したストラップである。
木嶋が、女性にプレゼントをする機会は…あまりない。
会社の中で…唯一渡したことがあるのは、富士松さんだけである。
富士松さんとの進捗状況は…停滞と言うのが、現実である。
渡したときは、喜んでいる表情よりも、少し…困惑していると言った方が適切だと思っている。
会社の文体リーダーを引き受けてからは、若い女性社員の人たちと話す機会が出来たので、一方通行にならなくなっていた。
永岡さんが、
「木嶋…こちらの3人には、ディズニーシーのお土産はないのか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「もちろん…ありますよ!」再び…リュックから取り出していた。
はるか、麻美には…【ミッキーマウス】のストラップ。
あいか、なつ、さくらには、【ミニーマウス】のストラップ渡したのである。
麻美が、
「木嶋君のリュックは、《ドラえもんの四次元ポケット》だね。」木嶋に話したのだ。
小室さんが、
「俺には…ないのか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「ありません。」即答した。
はるかたちは…
【ありがとうございます。】木嶋にお礼を述べた。
木嶋は、ただ…頷いた 。
永岡さんが、
「そろそろ…一曲歌いたくなってきた。ママさん…本を取って戴けないか?」麻美に尋ねていた。
麻美は、
「VIPルームにいるのてすから…《ガンガン》歌って下さい。富高さんも…ね!」富高さんに、《ウインク》した。
今どき…ウインクするく人はいない。
逆に照れ臭く感じる。
今どきの若い人たちは、ウインクをすることない。
自分たちが、古い世代だと思われてしまう!
永岡さんが、
「小室…一曲歌ったらどうだろう?」小室さんに歌うように勧めた。
小室さんは、
「自分が、トップバッターですか!」
「若い人たちより…我々(われわれが、」歌うことにより流れが出来、周りが盛り上がってくるはずだ。」永岡さんは、小室さんを諭すように話したのだ。
さすがの小室さんも…反論することが出来なかった。
小室さんは、
「ママさん…すいません!《石原裕次郎》でいいかな?」麻美に聞いていた。
麻美は、
「石原裕次郎さんを歌うなんて…随分渋いですね!うちのお店にも、たくさんファンがいますよ。」小室さんに話したのであった。