第432話
永岡さんは、
「どこで知り合おうとしても、出会いは…大切にしないといけないよ。」人生経験が豊富な言葉である。
それに比べたら…木嶋は、まだまだ半人前である。
「そうですね!自分の年齢的なことを考えると…出会いが、何度もあるわけではないので…今、このような場所に居れるだけ幸せかも知れませんね。」永岡さんに答えていた。
小室さんは、
「俺も、何度か?チャンスは有ったんだがな。掴み損ねたのは事実だな!」木嶋に告げたのである。
はるかは、
「私は、クラブ『H』で、一時期アルバイトをしていましたが、お金を沢山持っていた人も居れば、自分の生活を投げ打ってまで…会いに来た人もいました。」
続けて…
「私は、木嶋さんと出会えて良かったと思っています。」木嶋に伝えた。
さくらは、
「はるかさん…言っていることは本心ですか?」はるかに尋ねていた。
はるかは、
「もちろん、本心ですよ。」さくらに伝えたのだ。
麻美は、
「はるかさん、木嶋君は…素直だから騙し易いから付き合っていると思うんだけどね♪」はるかに聞いていた。
はるかは、
「とんでもない。木嶋さんが素敵だと思うからお付き合いをしているのです。」麻美に答えていた。
木嶋は、冷静になり…表情を変えず黙って聴くしかなかったのだ。
なつが、
「麻美さん、私たちも良い人に恵まれたいですね!」麻美さん尋ねていた。
麻美は、
「難しいね!十人十色と言う言葉がありますが…私自身が感じているのは、木嶋君みたいに優しい人は、滅多にいないと思うよ。」なつに告げたのだ。
あいかが、
「富高さんは、木嶋さんが、飲みに誘われないと行動はしないの?」富高さんに疑問を抱いていた。
あいかが、不思議に思うのも当然かも知れない。
富高さんは、携帯電話を持っていない。
情報化社会の流れの中で…取り残されている。
麻美が、人には…十人十色と話していたが、全く同意見である。
携帯電話を強制的に持たせると、反発が出てしまう。
あとは、本人の選択である。
富高さんは、
「携帯電話で驚かないでよ…東京ディズニーリゾートだって行ったことないよ。」あいかに伝えたのだ。
あいかは、
「マジですか?」
はるかは、
「私は、驚かないよ!」余裕の表情を醸し出していた。
木嶋は、
「富高さん…携帯電話を持たない方がいいよ!」富高さんに援護射撃をした。
永岡さんが、
「富高、無理に持とうとするなよ!プライベートとの境が無くなるぞ。」富高さんに言葉を投げていた。
小室さんも、
「永岡さんの言っている通りだ。
麻美は、
「私は、木嶋君が…携帯を持っているので、何か?あれば連絡を入れます。それでいいよね!か木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「反論はありません。」麻美に答えていた。
麻美は、
「はるかさん、もうすぐ…門限の時間になりますが?大丈夫なのかな?」はるかに聞いていた。
はるかは、
「今日は、大丈夫です。」麻美に伝えたのである。