第430話
麻美が…驚いていた。
驚くのも無理はない。
麻美が、はるかと会うのは…
クラブ『H』に在籍していた …2001年11月以来である。
「木嶋君が、私に会わせたい人は…はるかさんだったの?」麻美が、木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「もちろんです。はるかさんは、麻美さんに話しがあるみたいです。」麻美に答えていた。
麻美は、
「はるかさんの話しってなんだろう?緊張してしまいそう。」木嶋に伝えた。
木嶋は、はるかを手招きしていた。
「木嶋さん、ここにいたのですか?」はるかが、木嶋に告げた。
永岡さんが、
「木嶋、この女性は…誰なんだ?」
永岡さんが、不思議に思うのは当然である。
木嶋は…
「すいません。ご紹介が遅れました。はるかさんです。」 永岡さんに答えていた。
麻美が、
「永岡さん、木嶋君が今…お付き合いしている女性です。」永岡さんに話したのだ。
はるかが、
「みなさん…初めまして!はるかと言います。今日は、よろしくお願いいたします。」小室さんたちに挨拶をしたのである。
小室さんは、
「俺は…どこかで見たことがあるぞ?」はるかに問いかけていた。
はるかは、
「以前…横浜のクラブ『H』で、一度…お会いしたことがありますよ!」 小室さんに伝えたのだ。
富高さんは、
「小室さんも、木嶋君に連れられて、クラブ『H』に行ったのですか?」
「木嶋が…どうしても一緒に行ってほしいと頼んで来たんだ。」小室さんが、富高さんに告げた。
富高さんは、
「木嶋君…やはり、一人で行きにくいよね?」木嶋に聞いていた!
木嶋は、
「一人で行くには…勇気がいるよね!」富高さんに答えたのだ。
富高さんも、
「木嶋君の気持ちは、理解出来るよ。」頷きながら…木嶋に告げたのである。
はるかは、
「今日は、麻美さんと久しぶりに会いたいなと思い…木嶋さんに無理を承知でお願いしました。」富高さんに伝えたのだ。
富高さんは、
「はるかさん…本当は、木嶋君とこのあと …デートするから、関内まで来たんじゃあないの?」はるかに聞いていた!
はるかは、首を横に振った。
「本音は、このあと…デートしたいのですが、私に門限があるので無理ですよ!」富高さんに伝えた。
永岡さんは、
「門限があるなんて…珍しいね!」はるかに伝えた。はるかさん
「まだ、私が未熟者だからではないですか?」はるかは、永岡さんに答えていた。
【なつ】、【さくら】が、《キツイ》視線で…はるかを見つめていた。
麻美は、
「はるかさん、座る席は、木嶋君の隣りでいいかな?」はるかに問いかけた。
はるかは、
「はい。木嶋さんの隣りでいいですよ。」麻美に伝えた。
永岡さんが、
「木嶋とお似合いのカップルだな!」頷いていた。
小室さんは、
「永岡さん、木嶋が…騙されている可能性もありますよ!」薄笑いを浮かべ、永岡さんに話していた。
はるかは、
「私は、木嶋さんを騙すなんてしませんよ。」小室さんに胸を張って答えていた。
麻美は、
「意外にも…本当に、騙されているんじゃないのかな?木嶋君、正直(しょうじきただしね。」はるかに伝えたのであった。