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第43話

はるかは、

「同期で、飲み会なんて羨ましいですよ。」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「何故?羨ましいの…?」はるかに尋ねたのだ。

はるかは、

「私は、クラブ『H』でバイトをしていますが、仕事柄、どうしても年上の人と話す機会が多く、同年代たちと話していても話しが噛み合わないのです。」木嶋に話していた。

木嶋は、

「それは仕方ないよね。クラブ『H』で働いている以上は、いつまでも、そういう感覚と言うかギャップが付き纏うよ。いずれは、社会人になるのだから、今はいい社会勉強をしていると思えばいいのではないですか!」はるかに話したのだ。

はるかは、電話の中で納得していた。

「木嶋さん、同期会、あとどれくらいで終わるのですか…?」

木嶋は、

「あとどれくらいと言われても解りません。終わる時間を決めていないので…。」はるかに話したのだ。

はるかは、

「今日は、木嶋さんに会いたい気分です。何とか…時間の都合がつきませんか?」木嶋に相談したのだ。

木嶋は、

「そうですね〜。少しでも早く出れるように考えますが…!」左腕にしていた腕時計で時間を確認した。

時刻は、午後9時になろうとしていた。

時間を見た木嶋は、

「あと30分ぐらいしたら同期会の会場から出ますよ。」はるかに伝えた。

はるかは、

「分かりました。飲み会の会場を出る時に私の携帯に連絡を戴けませんか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「分かりました。飲み会の会場を出る時、はるかさんに連絡をします。また、はるかさんが、自分が、来るまで待ちきれないと判断したら電話かメールで一報下さい。」はるかにお願いをしたのだった。

はるかは、

「分かりました。」木嶋に伝えて、電話を切ったのだ。

電話を終えた木嶋は、飲んでいたお店のドアを開けたのだった。

木嶋は、最初に座っていた席に戻った。

「木嶋、今、誰に電話していたの?」木嶋の右隣りにいた岩坂さんが声を掛けてきた。

木嶋は、

「先ほど、岩坂さんに、話していた女性ですよ。」岩坂さんに話したのだ。

岩坂さんは、

「木嶋が、よく遊んでいる女性か…?いいな〜。自分にも、そんな時があったかな?今日、これから会うのか?」

木嶋は、

「正直に言えば、横浜で待っているから来てほしいと…。同期会も大切だし…。悩んでいるよ。」岩坂さんに話したのだ。

岩坂さんは、

「女性が、会いたいと言う時は、会いに行くべきだ。」木嶋に問い掛けたのだ。

「会いに行きたいが…どうしたらいいのだろう!ここは、岩坂さんが、言われている通りかも知れません!」岩坂さんに、木嶋の、はるかに対する想いを伝えたのだ。

岩坂さんは、

「木嶋の気持ちは分かった。あと30分…ここで飲もうよ!自分も一緒に出るから…」木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「岩坂さんが、それでいいならそうしますよ。」岩坂さんと一緒に帰ることを決めたのだった。

木嶋は、心の中で岩坂さんに、

「ありがとう。」小さくお礼を言ったのだった。

時間が、過ぎていく中で、岩坂さんが、木嶋に声を掛けた。

「木嶋、帰るぞ。」

木嶋も、座っていた席から立ち上がったのだ。

秋山さんが、

「木嶋、帰るのが早くないか?」木嶋に問い掛けていた。

木嶋は、

「先ほど、女性から電話が掛かって来まして、横浜で、待っているみたいです。申し訳ないですが、一足早く帰ります。」秋山さんや小本さんたちに挨拶をしていた。

店を出た岩坂さんと木嶋は、最寄り駅に向かい歩いていた。

最寄り駅の階段を降り、地下にあるコンビニに岩坂さんと木嶋は入って行く。

岩坂さんは、ビールを…。木嶋は、缶コーヒーとツマミを持ち会計レジに並んでいた。 木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いていたのだった。

はるかからだった。

木嶋が携帯を取り、会計をしながら電話に出た。

「もしもし…木嶋ですが…。」

「私、はるかです。今、どちらにいますか?」木嶋に尋ねていた。

「今は…。会社近くの最寄り駅。コンビニに入っています。」はるかに答えたのだった。

はるかは、

「あとどれくらいで、横浜に着きますか?」木嶋に時間の確認をしていた。

木嶋は、

「ここからだと…30分ぐらいかな?午後10時は過ぎると思いますが、待っていることは可能ですか?」はるかに尋ねた。

はるかは、

「木嶋さんに、会えるなら待ちますよ。」木嶋を待つことにしたのだった。

木嶋は、

「待っていて下さい。横浜に着いたら連絡をします。」はるかに伝えた。

はるかは、

「待っていますね。」少しハイテンションな声で、電話を切ったのだった。

木嶋の右横にいた岩坂さんは、

「木嶋、今のはこれから会う女性の電話か?」赤い顔をしながら尋ねていた。

木嶋は、

「そうですよ。」岩坂さんに答えたのだ。

最寄り駅の改札口を通り、階段を降りた。電車に乗った。

「プー」と電子ベルが鳴り響く。。

電車が、

「ガタン、ゴトン」と加速度を増して、木嶋と岩坂さんが最寄り駅をあとにしたのだった。

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