第425話
「ガタン、ゴトン」
電車に揺られながら…木嶋たちは、関内までの道程を楽しんでいた。
永岡さんが、
「木嶋の女友達を見れるなんて…最高だぞ。」笑顔で木嶋に話しをしていた。
木嶋は、
「永岡さんが、最初の第一印象で、決まると思います。」永岡さんに伝えた。
富高さんは、
「自分も、木嶋君の女友達とは会ったことがありますよ。」
「富高が、会ったことがあるなら…夜の仕事の女だな!」永岡さんは、富高さんに問いかけていた。
富高さんは、
「そうですよ。」と、永岡さんに告げたのである。
小室さんが、
「何だか…俺は眠たくなってきたぞ。一眠りしていいか?」富高さんに聞いていた。
富高さんは、
「関内の近くになったら起こしますよ。」小室さんに答えたのである。
小室さんは、富高さんの言葉に安心して眠りに入ったのである。
木嶋は、飲んで帰ると…眠気に襲われることがある。
この時期は、暖房が利いているせいか、うとうと…と、寝てしまうことがある。
富高さんは、何度も寝過ごしたことがある。
永岡さんは、
「俺も、寝過ごしたことがあるぞ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「永岡さんも、寝過ごしたことがあるんですか?小室さんもあると言っていましたよ。」永岡さんに答えていた。
富高さんは、
「木嶋君、小室さんにも、そんなことがあったの?」木嶋に問いかけていた。
「おう…福島県まで行ったことがあるぞ。」
まるで、この話しを待っていたかのように…タイミング良く起きたのだ。
「脅かさないで下さい。」木嶋は、小室さんに告げたのだ。
「悪いな!福島県まで行ったのは事実だぞ。」
「何で福島県まで行ったんだ?」永岡さんが、小室さんに聞いていた。
小室さんは、
「会社に入りたての頃、…飲んで酔っ払って…同僚を駅のホームに見送ろうとして、雰囲気で流されて…電車に乗ってしまい、寒さで気が付いたら…そこは、福島県だったんだ。」永岡さんに伝えたのである。
木嶋は、
「あと…少しだ。永岡さん、店に連絡を入れますね。」富高さんに話したのだ。
富高さんは、
「はるかさんに連絡をした方がいいよ。」
「そうだね。はるかに伝えよう。」木嶋は、富高さんに答えたのだ。
木嶋は、半分…気掛かりである。
なぜなら…はるかを待たせ過ぎているのでないかと…気持ちに余裕がない。
「メールで送ろう。」
「もうすぐ…関内に着きます。」はるかにメールを送信した。
すぐにメールが返ってくるとは思わない。
どこかで、ウインドウショッピングをしているのである。
「麻美さんに電話をしよう。」木嶋は、麻美の携帯番号をスクロールした。
「プッ、プッ、プッ」と、発信音が鳴っている。
「プルー、プルー、プルー」呼び出し音が鳴っていた。
「もしもし、麻美です。」麻美が電話に出た。
「木嶋です。もうすぐ…関内に着きます。人数は、4人です。あとは、よろしくお願いします。」木嶋が、麻美に伝えた。
麻美は、
「木嶋君、場所は分かりますよね?」
「場所は分かります。」麻美に答えた。
麻美は、
「お待ちしています。」木嶋に伝え、電話を切ったのであった。