第424話
会計を終えた木嶋が、コンビニの前で待っていた富高さんと合流…永岡さんと小室さんの元に歩いて行った。
木嶋は、
「お待たせしました。」永岡さんに声を掛けた。
永岡さんは、
「さあ〜これから向かうぞ。」木嶋に伝えた。
木嶋は頷いた…。
そして、横浜市営地下鉄の運賃表を見上げた。
「関内までは、350円か?」木嶋は、ポケットから財布を取り出し自動販売機でキップを購入した。
富高さんが、
「木嶋君…関内までいくらかかるのかな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「関内まで、350円です。永岡さんと小室さんは、キップを買ったのですか?」永岡さん、小室さんに聞いていた。
小室さんは、
「俺は、関内に着いてから乗り越し精算するよ。」
永岡さんも、
「自分も、そのつもりだ。駅に着いて乗り越し精算をしている間に、木嶋が案内する…店の女性に連絡をしたらどうだろう?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「そうですね〜。永岡さん、小室さんが、乗り越し精算しているときに、連絡を入れた方が得策ですね!」永岡さんに話したのであった。
小室さんを先頭に、富高さん、永岡さん、最後に…木嶋が改札を通って行く。
改札を入ってすぐに、エレベーターがある。
全員で、ホームまで下りて行く。
永岡さんが、
「小室…右膝は大丈夫なのか?」小室さんに聞いていた。
小室さんは、
「膝関節にある…軟骨が擦り減っているので、医者は…再三、手術を勧めるのですが、人工の関節を自分の身体に入れるのは抵抗があります。定年したら考えようかな…と思っています。」永岡さんに答えていた。
永岡さんは、
「定年したらと考えるのではなく、早目に行動することも考えないと…それよりも、少し痩せて…体重を落とさないとな!」小室さんに、ズバリと言ったのである。
富高さんも、
「小室さん、永岡さんが言われている通りですよ。」小室さんに伝えた。
木嶋は、ワザと…右足を引きずっていた。
これは、あくまでも…小室さんのマネをしているだけである。
ホームに着き…最後尾の車両に乗車した。
「木嶋…こんな後ろで、関内駅のホームに到着したら、全然検討違いじゃないだろうな?」小室さんが、木嶋に脅しをかけていた。
木嶋は、
「それはわかりませんね。各駅で…出入口は違います。最後尾にしたのは、ゆっくり飲めるからですよ。」永岡さんに声を掛けていた。
永岡さんは、
「ゆっくり飲めた方がいいな!」木嶋に答えていた。
小室さんは、
「関内は、両サイドが出入り口ではないのか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「ハッキリ…覚えていないのですが、出入り口は両サイドではないような気がしますが…真ん中だったような…記憶が曖昧です。」小室さんに話したのである。
富高さんは、
「木嶋君、はるかさんには連絡をしなくていいの?」
永岡さんは、
「何だ?はるかって…木嶋の彼女か?」
「永岡さん、木嶋がイレ込んで女性です。」小室さんが、永岡さんの耳元で囁いたのである。
木嶋は、
「彼女ではないですよ。遊び友達ですよ。」永岡さんに伝えたのであった。