表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
419/968

第419話

飲み会が、みんなの笑い声を出し、にぎやかにが進んでいた。

木嶋は、左手ひだりてにしている腕時計で、さかんに時間を気にしている。

富高さんが、

「木嶋君、さっきから落ち着きがないけど…どうしたの?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「はるかと待ち合わせがあるから、正直…どこで歯止めをかけようか考えているんだ!」富高さんに答えていた。

富高さんは、

「仕方ないよ。飲み会が盛り上がっているのに、水をす発言は出来ないよ。」

木嶋は、うなずいていた。

男性店員さんが、

「お待たせしました…生ビールの中ジョッキです。」大森さんに手渡した。

小室さんが、立ち上がり…

「え〜、これで全員ぜんいん役者やくしゃが揃いました。ここで、再度さいど乾杯かんぱい音頭おんどを取りたいと思います。グラスを持って頂いて…乾杯。」威勢の良い掛け声を出していた。

大森さんが、

「乾杯。」と、答えたのである。

いつもより…大森さんの飲むペースが早い。

出遅れを取り戻そうと必死ひっしになっている。

はたから見ると…無謀むぼうに見えてしまった。

木嶋は、同期会を幹事をしている。

不定期に…最寄り駅の『ホルモン屋』で開催している…。

同期の中でも、誰か…一人、遅れて来る。

駆け付け一杯。

また、一杯。

そんな感じである。

大森さんは、それと同じことだと思うのである。

「大森さん、大丈夫?」木嶋は、心配になり…大森さんに声を掛けた。

大森さんは、

「最初の一杯いっぱいだけですよ。」木嶋に答えていた。

木嶋は、ホッ…と、むねろした。

三谷さんが、

「木嶋…たまには飲めよ!」木嶋に、いつも話す口癖くちぐせである。

木嶋は、

「三谷さんこそ…飲んだ方がいいんじゃないの?」三谷さんに切り返していた。

三谷さんは、

「俺も、飲みに行く機会が…以前より少なくなったよ。」木嶋に話していた。

木嶋は、

「自分も、飲みに行く機会がないよ。」ボヤき気味ぎみに、三谷さんへ伝えた。

三谷さんは、

「富高さんや、小室さんたちと飲みに行っているんじゃないの?」木嶋に、ツッコミを入れていた。

木嶋は、

「富高さん、小室さんにしても、毎月まいつき、一緒に飲み歩いていないよ!」三谷さんに告げたのだ。

大森さんは、

「木嶋君、うそを言ってはいけません。」右横から木嶋をさとしていた。

木嶋は、

「大森さん、隠し事していないよ。」大森さんに話していた。

大森さんは、

「そうかな?」首をかしげていた。

永岡さんが、

「木嶋、何か…やましい行動をしているのか?」矛先ほこさきが木嶋に向いていた。

木嶋は、

「永岡さん、疚しいことなどしていませんよ。」永岡さんに答えていた。

小室さんが、

「永岡さん、木嶋は…飲み屋のお姉ちゃんにそそのかされているんですよ。」永岡さんにみみちしていた。

永岡さんは、

「やはり…そうか!どこの女だ。」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、観念かんねんしたのか…

「関内です。永岡さん、お言葉を返すようですが…女に唆されていません。」永岡さんに伝えた。

永岡さんは、瞬時しゅんじに…木嶋の表情を見た。

「木嶋、顔に説得力せっとくりょくがないぞ。」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「永岡さんは、全て…お見通しでしたか?」そう答えるしかなかったのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ