第417話
木嶋は、
「大森さん、何で…迷ったの?」歩きながら、大森さんに尋ねていた。
大森さんは、
「自分の記憶を頼りに歩いていたら、違うところに出てしまい、どうしようかと悩んでいたら…いいタイミングで、木嶋君から電話が来たんだ。」木嶋に伝えた。
「自分は、大森さんには、救いの神かな?」木嶋は、大森さんに対して苦笑いを浮かべていた。
大森さんは、
「そうだね!」冷静に言葉を切り返したのだ。
木嶋は、
「小室さん、溝越さん、三谷さん。全員…大森さんが来るのを首を長くして、待ち焦がれていますよ!」大森さんに話したのだ。
最寄り駅の自由通路を出て、目の前にあるエスカレーターで上って行く。
「ここだったのか…『華の舞』は…」大森さんが、納得した表情で木嶋に答えていた。
木嶋は、
「ここですよ。以前…大森さん、小室さんと飲んだことがありますよ!」大森さんに問いかけていた。
大森さんは、両手を合わせて…
「そうだ。木嶋君…誰かの送別会でやったよね!誰だったかな?思い出せないよ。名前を忘れてしまった!」
「もう…何年も前の出来事だからね。自分自身も記憶が薄れて覚えていないよ。少なくても…1990年代だったよ!」木嶋は、大森さんに伝えたのだ。
気を取り直し、
「じゃあ…入ろうか!」大森さんが、木嶋に話し、ドアを開けた。
「いらっしゃいませ…」男性店員さんの声が聞こえていた。
木嶋は、
「大森さん、こちらです。」大森さんをエスコートした。
大森さんが、にこやかな表情で…
「みなさん、遅れて申し訳ありませんでした。」小室さんに、頭を下げた。
小室さんは、
「大森。みんなが、来るのを待ち焦がれていたんだぞ!木嶋なんか…連絡がないから不安な顔を見せていたんだからな!」大森さんに尋ねたのだ。
大森さんは、
「木嶋君、そうだったの?心配かけてごめんね!」木嶋に言葉を返していた。
木嶋は、
「本当だよ。まっ…大森さんを責めるのは、この辺りで終わりにして、飲んだり食べたりしないと、お腹が溜まらないよ。」大森さんに告げたのだ。
大森さんは、
「そうだよね。手始めにビールを頼もうかな?」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「OK。生ビールの中ジョッキでいいかな?」大森さんに尋ねていた。
大森さんは、
「それでお願いします。」
木嶋は、手元にある釦を押した。
「ピンポン」効果音が店内に響いていた。
男性店員さんが、木嶋たちのテーブルに来た。
「お待たせしました。ご注文をお伺いいたします。」木嶋に告げた。
三谷さんが、
「生ビールの中ジョッキを1つお願いします。」男性店員さんに伝えたのだ。
男性店員さんは、
「他にご注文はございますか?」三谷さんに問いかけていた。
三谷さんは、
「溝越さん、小室さん、他にご注文はありますか?」溝越さんたちに聞いたのだ。
溝越さんは、
「永岡さん、焼酎をボトルで頼みますか…?」永岡さんに尋ねた。
永岡さんは、
「そうだな!ビールばかりだと…お腹が張ってくる。焼酎をボトルで頼もうか?小室、富高もそれでいいか?」小室さん、富高さんに問いかけていた。
富高さんは、
「永岡さんにお任せします。」永岡さんに答えたのであった。