第410話
木嶋は、溝越さんがいる机に向かった。
「溝越さん、お待たせしました。」
「おぉ木嶋か…悪いな!小室さんの回答はどうだったかな?」溝越さんが、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「小室さんからOKの返事をもらいました。」溝越さんに話したのだ。
溝越さんは、
「何か…気を遣わせたみたいで悪いな!今日の飲む場所は何処なんだ?」
「今日、飲み会は、『華の舞』です。溝越さん…場所は判りますか?」木嶋は、溝越さんに聞いていた。
溝越さんは、
「確か…会社の送迎バスの発着場と反対側だな?」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「はい…そうです。時間は、午後6時30分からです。参加メンバーは、永岡さん、小室さん、富高さん、三谷さん、大森さん、自分で合計6人です。」溝越さんに伝えた。
溝越さんは、
「俺を入れて…7人か?当日に人数を増やしても大丈夫なのか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「これから『華の舞』に連絡を入れますので大丈夫ですよ!」溝越さんに答えたのだ。
溝越さんは、
「突然…飲む話しをして悪かったな!始まるまでには行くからな!」
「飲み会の場所でお待ちしています。」木嶋は、溝越さんに話し、その場を離れて行く。
「これから大森さんの職場に向かおう。」急ぎ足で、大森さんのいる作業エリアに行くのであった。
木嶋は、大森さんの姿を見つけた。
「大森さん、残業なの?」大森さんに問いかけていた。
大森さんは、
「急遽…残業になってしまったよ!」両腕を組みながら、木嶋に話していた。
大森さんの機嫌が悪いときは、両腕を組んでいることが多い。
木嶋は、
「何時までやるの?」
「午後7時までですよ!」大森さんは、木嶋に伝えた。
木嶋は、
「飲み会で、多少の出遅れになるのは、仕方ないよね。」大森さんに告げた。
大森さんは、
「本当だよね。今日は、スタートからゆっくり飲めると確信を持っていただけに、少なからず《ショック》ですよ。」
「まあまあ…そこは怒りを抑えて…抑えて…!大森さんに話さなければいけないことがあります。」木嶋は、大森さんに話し始めた。
大森さんは、
「木嶋君…話しって何かな?」興味津々(きょうみしんしん)で目を輝かせていた。
木嶋は、
「実はね。溝越さんが、急に飲み会へ参加をしたいと言ってきたんだ。」
「えっ…溝越さんが、飲み会に来たいって?」大森さんが、耳が聴こえないのか…
「またまた…木嶋君…。冗談が《キツイ》な!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「本当だって…。それで、自分の一存では決められないから、小室さんに相談したんだ。」大森さんに伝えた。
大森さんは、
「小室さんのことだから断ったんじゃないの?」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「それが…意外なことに、OKのシグナルを出したんだ!」
「へぇ〜。小室さんでもOKサインを出すんだね。人数が多い方が話しのネタに困らなくていいよね!溝越さん、本当に来るのかな?」大森さんは、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「溝越さんのことだから来ると思うよ!」大森さんに答えたのであった。