第39話
木嶋は、
「はるかさんは、先ほどの言われたように、自分たちと、一緒にいたいと言う気持ちは大切にしないといけないよね!」富高さんに、話したのだった。
はるかは、
「今、木嶋さんが話していたことが全てですよ。」富高さんに、問い掛けていた。
富高さんは、
「はるかさんも、この世界に長くいるから人を乗せることが上手いですね!」はるかに言葉を返したのだ。
「私なんか人を乗せるなんて出来ないですよ!クラブ『H』にいる時は、接客をしているので、その場の雰囲気を察知して、人なりを観てから話しているのですよ。私は、いつも、正直な気持ちを述べたのですよ。」木嶋と富高さんに話したのであった。
木嶋は、はるかの話していたことに納得したのだろうか?首を縦に振っていたのだ。
木嶋は、
「はるかさんには、クラブ『H』は横浜駅から近いから人も沢山来るし、指名も結構、多いんじゃないのかな?」はるかに聞いていた。
はるかは、
「クラブ『H』には、人気No.1やNo.2の女性たちがいますが、彼女たちから見たら、私は、人気なんてないですよ。時給も安いですよ!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「この世界にいたら、自分が、クラブ『H』で、No.1とかを取りたいと言うか…取りたいんではないでしょうか…!」はるかに聞いたのだ。
はるかは、
「自分が、クラブ『H』にいる以上は、No.1を取りたいのは正直な気持ちです。前にも話しましたが、働ける時間が限られています。また、夜を専門でやっている訳ではないので、人気がなくても、ある意味では仕方ないかなと思っています。」木嶋も頷いていた。
富高さんは、
「そうだよね。はるかさんが、クラブ『H』で、働ける時間が限られているだよね。No.1になれなくても、木嶋君や自分がいるから何かの時は、木嶋君に話してみて欲しいな!」はるかに話していた。
はるかは、
「木嶋さん、今日は、余り発言がないですけど…今、富高さんが話していたのは、本当の話しですか?」木嶋に問い掛けたのだ。
木嶋は、
「発言してますよ。富高さんと横浜まで来る途中で話しながら来たのですよ。はるかさんの、何かの時に力になれればいいかな…と。自分たちがどこまで出来るかは未知数だよ…。無理難題を言われたら出来ないことは出来ないと言いますよ!出来ないことを出来るなんて話しをしたら大変ですからね。」はるかに話していた。
はるかは、
「私も、社会常識は、理解しているとは思いますが、まだまだ、勉強不足で、至らないかも知れませんがその時は、お願いします。」木嶋と富高さんに頭を下げていた。
富高さんは、
「頭を下げる程でもないと思いますよ。自分は、木嶋君に連れて来て頂かないと来れないからね!」木嶋に問い掛けた。
木嶋は、
「富高さんが、話した通りだよ。自分も、若い女性の気持ちが判らないから、はるかさんが、自分たちといることで勉強になるよ。知らないことが多々あるの思いますので、その時は、教えて下さい。」富高さんと、一緒に頭を下げたのだ。
はるかは、
「何か!木嶋さんと富高さんに悪いことをしたみたい…謝罪会見みたいですね。」
木嶋と富高さん、はるかは、
「ハハハ」と爆笑していた。
木嶋は、
「いつも、バカを言っているけどね。たまには固い話しも良かったかもね!」はるかに話したら、
「ウフフ!」笑っていた。
クラブ『H』にどれくらい居るのだろう!木嶋が、左手にしている腕時計を見た。
時刻は、午後10時を過ぎていた。
木嶋は、はるかに時間の確認をした。
「はるかさん、時間は…大丈夫なのですか?」 はるかは、
「今日は、木嶋さんたちが居ますので、午後11時までは、大丈夫ですよ!富高さんの電車は、まだ、あるのでしょうか?」富高さんのことが心配で、木嶋に、確認していた。
木嶋は、
「富高さん、どうしますか?」富高さんに聞いていた。
富高さんは、
「木嶋君、まだ居ようよ。はるかさんも、午後11時までOKみたいだからね。」木嶋に、尋ねたのだった。
木嶋は、
「チョット、調べてみます。富高さんが、無事に帰れないといけないのでね。」Gパンの左後ろにある携帯を取り出したのだった。
木嶋は、携帯に登録をしてある
「お気に入り」のメニューを出した。
乗換案内を出して、横浜駅〜船橋駅までの終電時刻を検索をするのであった。
木嶋は、
「え〜と。終電は…大丈夫だね。横浜駅を午後11時30分までに出れば間に合うよ。」はるかと富高さんに伝えたのだ。
富高さんは、
「木嶋君、午後11時まででいいよね!」木嶋に、尋ねていた。
木嶋は、
「午後11時でOKです。はるかさんと一緒に帰りましょう!」富高さんに伝え、はるかに、午後11時までと話したのであった。
はるかは、
「ありがとうございます。午後11時までに、会計を出来るようにしますね!」木嶋に話して、はるかの近くにいた、店員さんに時間などを話したのであった。