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第386話

改札を通り過ぎ、階段を一段ずつ上がり、しっかりとしたあしりホームに着いた。

ホームには、業務用ぎょうむよう空調くうちょうが掛かっていた。

木嶋は、空いている座席を見つけ…

「小室さん、こっちですよ。」小室さんに声を掛け、エスコートした。

小室さんは、

「おう…木嶋、待ってくれよ。」

足を引きずり右膝をかばいながら歩いていた。

「プシュー」エアーの注入音ちゅうにゅうおんが聞こえていた。

「小室さん、そろそろ発車しますよ!」

その瞬間とき

発車ベルが…駅構内に

「プルー」響き渡っていた。

車掌さんが、ドアを閉まるまでに…

一瞬いっしゅんが空いていた。

最近の電車は、

「ピンポン」と音を立ててドアが閉まるのもあれば…

「ピコン、ピコン」と鳴って閉まる電車もある。

相鉄線は、

「ピンポン」と鳴って、ドアが閉まるのが、ほとんどである。

木嶋も、小室さんも、発車する前に座席に座ることができた。

電車は、停車するときは…ブレーキが掛かり、

発車するときは、出足であしで《ノック》するような感じになるのである。

車を運転している人ならこの現象げんしょうは分かると思う。

これは、どの鉄道会社の車両に乗っていても同じである。

マスコンが始動。

クラッチを踏み、ハンドルを開いた。

「ガタン、ゴトン」

最初は、低速走行になる。

油圧ゆあつで、スピードが上がり、高速走行になる。

電車を時刻通り、運行するのは大変である。

誰にでも…

【人生を投げやり】になりちい気持ちは、心の中である。

一度や二度の失敗は、誰にでもある。

逆境ぎゃっきょうに強い人…】

【精神的に弱い人…】

一代いちだいで会社を築いた人は、逆境に強い人である。

木嶋も、何度も挫折を味わっている。

【プライドが高い人】ほど、精神的に弱いが負けて、電車に飛び込むんだと…。

自分が、いなくなってしまえば…

全てから解放されてしまうと考えている…が

電車を止めると…

1分に対して…

莫大ばくだい損害賠償そんがいばいしょう請求せいきゅうされてしまう。

それをのこされた遺族いぞくが払うとなると…

この世の中に、生を受けたのだから、いのち粗末そまつにしない方がいいと思う。

まだ、可能性を秘めている人がたくさんいる。

夢や希望を捨てない方が…これからの為にも…

小室さんだって…右膝の調子が悪く…

「この足をどうにかしたい…」

そのことを普段から負い目を感じている。そう感じていると思っている。

木嶋は、

「小室さん、今、電車に乗った時間計算をすると…会社の送迎バスは、一本いっぽんあとに乗れそうですよ。」小室さんに伝えた。

小室さんは、

「そうか?何とか…会社に着けばいいよ!」木嶋に言葉を返した。

木嶋は、

一時いちじは、どうなるか…心配でしたが、間に合うのですから安心ですね。」安堵な表情になっていた。

電車内も、弱冷房車両がある。

小室さん、木嶋も、座っている車両は、弱冷房車両であった。

木嶋は、胃腸いちょうが弱いので、季節の変わり目には、体調不良で休むことがあるので、体調管理に細心さいしんの注意をしている。

電車が、もうすぐ…乗り換え駅に到着しようとしていた。

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