第381話
木嶋は、小室さんのいる職場に向かった。
休憩所で、小室さんは、煙草を吸っていたのだ。
「小室さん、今、大丈夫ですか?」小室さんに問いかけた。
小室さんは、
「何だ…木嶋か?どうしたんだ。」煙草の煙りを吐き出しながら…木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「先ほど…永岡さんから、金曜日のことで電話があったんだ。」小室さんに伝えた。
小室さんは、
「永岡さんが…木嶋に?何か詮索してきたのか?」木嶋に答えた。
木嶋は、
「金曜日、技術会議が長引いたら開始時間に間に合わないので、飲む場所を教えてほしいと聞かれたので、自分自身も知らないので、小室さんに聞いて下さいと伝えたよ!」小室さんに話したのだ。
小室さんは、
「それはマズイな…まだ、飲む場所を予約していないぞ!」苦笑い浮かべながら、木嶋に話していた。
木嶋は、
「小室さん、永岡さんが来るのに、飲む場所を決めていないなんて…酷くない?」小室さんに対して…怒りが込み上げていた。
小室さんは、
「大丈夫だ。飲む場所は予約してあるよ!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「本当に…予約してあるの?」疑心暗鬼になっていた。
続けて…
「予約してあるなら…店の名前を教えてくれないと…自分も、遅れたら洒落にならないでしょう!その後の予定もあるのだから…」小室さんに話したのだ。
小室さんは、
「その後の予定なんか…あるのか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「永岡さんと、富高さんを関内に連れていく使命があるんだ。」小室さんに答えた。
小室さんは、
「そうか…永岡さんと富高は、それがあるのか?忘れていたよ!」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「もちろん…小室さんも来るでしょう?」小室さんも一緒に来て欲しいと …木嶋は思っていた。
小室さんは、
「それは、金曜日の盛り上がり次第だな!」つれない返事が返ってきた。
続けて…
「え〜と…飲む場所は、どこだったかな?飲みながら電話したからな!確か…華の舞だったような気がするぞ!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「本当に、華の舞なの?確認しなくて大丈夫なの?」小室さんの目を覗き込んだ。
小室さんは、
「人の目を覗き込んで…木嶋も、性格が悪いね。」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「自分は、身も心も、素直ですよ!」小室さんに答えたのだ。
小室さんは、苦笑いをしていた。
「今は無理だから…木嶋が直接、華の舞に出向いて確認をしてきてくれないか?」木嶋にお願いをしていた。
木嶋は、
「仕事帰りに、華の舞に寄って確認しますよ。それでいいかな?」小室さんに伝えた。
小室さんは、
「頼むぞ!永岡さんには、後で話しておくぞ。」木嶋に答えた。
木嶋は、
「永岡さんのことは頼みますね。」小室さんに話し、その場を離れた。
「フー」と一息ついた。
「そうだ…富高さんと大森さんにも伝えないといけないな。」
「まだ、昼休みの時間はある。大森さんのいるところに行こう。」急ぎ足で大森さんのいる場所に向かった。
歩いている途中で大森さんと会ったのだ。
大森さんも、木嶋のいる職場に向かっていたのであった。