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375/968

第375話

横浜駅に到着。

先頭車両から南口改札口に出た。

「ここからビックカメラは近い…はるかに電話をしないといけないな!」木嶋は、一人でつぶやく。

階段を上がり、相鉄線近くの交番に出た。

「ここの通り沿いの店は、わりえがしないな!」普段から感じていた。

人込みを避けながら…

駅前の一等地には、パチンコ店が林立りんりつしていた。

「どこの店も同じだ。」

店側みせがわが、いくら最先端さいせんたん消臭しょうしゅう設備を導入しても、出てくるころには、服がタバコのにおいがついている。

「健康に良くない。」

まだ、木嶋に、彼女がいないとき…

仕事帰りに寄っていたこともあった。

少額しょうがく投資とうしで、一度でも、おおちしてしまうと、麻薬まやくと同じようにまってしまう。

生まれてから人間には、運、不運があると思っている。

資産、地位、名誉に恵まれている人、日本の人口のひとにぎりしかいない。

自分自身に、博打ばくちセンスがないのに気づき止めたことは正解であった。

何事なにごとも、そうかも知れないが…

趣味に投資をすることは、良いことだが…自分自身を破滅はめつに追い込むことは、家族や彼女、友達関係にも迷惑が掛かるのである。

その中には、自分の生活費を削ってまでも、夢中になり、会社を欠勤したりして、借金しゃっきんを重ねて落ちこぼれて行く。

木嶋は、夜間高校に在学していたときも、会社に入ってから今までも、目の前で見てきた。

しかしながら…自分の力不足ちからぶそくで、助け出すことが出来なかったのが悔しいと思ったことは、一度や二度ではなかった。

ようやく…ビックカメラの前に着いた。

案内板あんないばんを見上げ…

「スチームアイロンは、家電コーナーか?」安心したかのように…エスカレーターで上の階に上って行く。

「やれやれ…」ため息がこぼれる。

「スチームアイロンは…」周囲を見渡した。

「お客様。何か?お探しでしょうか?」女性店員さんが、木嶋に声を掛けた。

木嶋は、

「パナソニック製のスチームアイロンを購入したいのですが…オススメの商品はありますか?」女性店員さんに答えた。

女性店員さんは、

「パナソニック製のスチームアイロンですか?ご予算は、どれくらいでしょうか?」

「予算は、10000円でお願いします。」木嶋は、女性店員さんに伝えた。

女性店員さんは、

「ただ今、値引きの対象の商品があります。こちらでよろしいでしょうか?」木嶋に、商品を見せたのだ。

木嶋は、

「これならいいですね。いくらですか?」女性店員さんに尋ねた。

女性店員さんは、

「こちらの商品は、15000円ですが…セール期間ですので、消費税込みで、9800円です。」木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「はるかは、金額と、メーカーの指定していたが、商品に関しては、何も言っていないので、これにしよう。」こころで呟いた。

「これを下さい。」女性店員さんに伝えた。

女性店員さんは、

かしこまりました。ポイントカードは、お持ちですか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「ポイントカードですか?作るのに時間が掛かりますか?」女性店員さんに尋ねていた。

女性店員さんは、

「時間は掛かりません。身分証明証をお持ちですか?」木嶋に答えた。

木嶋は、

「身分証明証なら持っています。」女性店員さんに告げ、

財布からお金を取り出し渡したのだ。

女性店員さんは、

「ポイントカードを作りますので、こちらにお越し下さい。」木嶋をエスコートした。

木嶋は、案内されたカウンターで、ポイントカードの書類に必要事項を記入していた。

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