第372話
木嶋は、
「麻美さん、今まで…玲さんが移籍する話しを一度も聞いたことないよ!」麻美に伝えた。
麻美は、
「木嶋君に、黙っていて申し訳ないね!確実性がないから言いづらかったんだ。」木嶋に答えた。
木嶋は、
「麻美さんに、意地悪されたと思ったよ。ただ…困ったことが起きたんだ…。」麻美に呟いた。
麻美は、
「どうしたの?深刻な発言して…」木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「もしかした…はるかさんも来るかも知れないんだ!」あくまでも…クエスチョンマークを出していた。
「えっ…はるかさんも来るの?クラブ『H』で一緒に働いて以来だから久しぶりに会って話しがしたいな!」麻美は、木嶋に話したのだ。
木嶋は、麻美が、はるかを快く思っていないことは、前から伝え聞いていた。
「そうだね。はるかさんが、本当に来れば…3人揃い踏みだね。実現するといいね!」麻美に答えたのだ。
麻美は、
「木嶋君、はるかさんに振り回されないようにしないとね。当日…楽しみに待っているね!」木嶋に話し、電話を切ったのだ。
木嶋は、ため息をつきながら…
「まるで…毎週、火曜日にテレビ朝日系で放送されている『ロンドンハーツ』内の一コーナーにある《魔のトライアングル》ではないが、《魔の四角関係》ではないか?」そう感じていた。
来週の金曜日が…
【魔のフライデー】にならないように願いたいものである。
ホッ…としたのもつかの間。
携帯が、けたたましく…
「プルッ、プルー、プルー、プルー」鳴り響いていた。
「はるかからである。」
木嶋が電話に出た。
「もしもし…木嶋がですが…」
「もしもし、はるかです。ずっと…話し中で、何度も電話を掛けたんですよ。何があったんじゃないかと心配したんですから…。」はるかは、木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「麻美さんに相談があって電話をしていました。」はるかに答えた。
はるかは、
「麻美さん、私のことを何か…話していませんでしたか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「いや…何も話していないよ。来週の金曜日に、会社の同僚と行くのに…人数の増減は、当日でも大丈夫かな?と聞いたんだ。」はるかに伝えた。
はるかは、
「そうしたら…何て言われたの?」木嶋に答えた。
木嶋は、
「当日でも、OKだよ!とね。」はるかに告げた。
「今は、何人で行くように…麻美さんに話しているの?」はるかは、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「3人と答えているよ。」
「判りました。もうすぐ…家を出ますか?」はるかは、木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「もう少ししたら…家を出ますが、なぜですか?」はるかに問いかけた。
「買ってきて戴きたいものがあるので、後ほど…メールをしますので、それを購入してほしいのです。」はるかは、木嶋に答えた。
木嶋は、
「何か…凄いドキドキしますよ。」
心臓の鼓動が、バクバクと高まっていた。
続けて…
「高価な物は嫌だよ。」念押しした。
はるかは、
「後は、木嶋さんの感じ方です。待ち合わせが待ち通しいです。一足先に、横浜に行きますね。」木嶋に伝え、電話を切ったのだ。
はるかとの会話を終えてから、10分後に一通のメールが着信していた。
「何を買うのだろう?」半信半疑になりながらも、メールを開いたのだ。
そこには、驚きの内容が記載されていたのであった。