第370話
木嶋は、家に戻り、椅子に座った。
「どうすればいいのだろう?麻美さん?小室さん?どちらに相談すればいいのだろう!」不安が過ぎっていた。
どちらに相談しても…いい回答が得ることは出来ないと考えていた。
「麻美さんは、はるかに批判的だから…小室さんに電話をするべきかな?富高さんが、携帯を持っていればこんな苦労はないのに…」ボヤくしかなかった。
携帯の電話帳から小室さんの番号を呼び出した。
「プルッ、プルー、プルー」鳴っている。
「もしもし!」小室さんが電話に出た。
「お休みのところ…申し訳ありません!来週の金曜日についてですが…」木嶋は、トーンの低い声で小室さんに問いかけていた。
小室さんは、
「何だ…木嶋か!来週の金曜日、人数を集めておきながら当事者が来れない話しじゃないだろうな!」笑いながら木嶋に伝えた。
木嶋は、
「もちろん参加しますよ!そのあとの2次会についてです!」
「2次会か…何も考えていないぞ!木嶋がやりたいならやればいい。場所によっては考えてもいいぞ!」小室さんから、このような回答が得られる信じていなかった。
木嶋は、
「小室さん、場所によっては来て戴けるのですね?」小室さんに確認した。
小室さんは、
「行くよ!どこなんだ…場所は…。」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「関内に行こうとしているのですが…」小室さんに答えた。
小室さんは、
「関内は、自分が…わかんない!」木嶋に、駄洒落を言っていた。
所謂…親父ギャグである。
木嶋は、一瞬…戸惑いながらも…
「ハハハ」と笑い応えていた。
小室さんは、
「関内に、木嶋の知り合いがいるのか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「関内には、自分と同じ年代の人がいます。去年小室さんと一緒行きました…横浜の店は、お気に入りの女性が辞めてしまいました。」小室さんに告げた。
小室さんは、
「お気に入りと言うのは、今…友達付き合いをしている女性ではないのか?」
どうやら…木嶋の行動を見透かしていた。
木嶋は、
「何で…知っているの?」小室さんに聞いていた。
小室さんは、
「富高から話しは聞いていたよ。」
木嶋は、
「どうも…可笑しいと思っていましたよ。富高さんも、悪気があって話したのではないですからね。」富高さんを、援護射撃した。
小室さんは、
「木嶋が、その女性と付き合うことは反対はしない。深入りし過ぎるなよ!世の中…何があるか?判らないからな!」木嶋に話していた。
木嶋は、頷いた…。
「小室さん、話しは…原点に戻りますが行きますか?」小室さんに問いかけた。
小室さんは、
「他に、誰か…行くのか?」
「永岡さんです。富高さんは、来週…会社に行ったときに話しをします。あと…大森さんと、三谷さんに関しては誘いません。」木嶋は、小室さんに伝えた。
小室さんは、
「2人は、戻らないといけないからな!」納得していた。
木嶋は、
「人数の増減は、当日…相手に話せばOKですよ。」
「分かりました。その場の雰囲気で決めていいか?」小室さんは、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「どうぞ。それでは、来週、会社で…。」小室さんとの会話を終え、電話を切ったのだ。