第37話
木嶋と富高さんは、はるかとの待ち合わせ場所に着いた。
カフェレストラン『F』の中に入って、はるかが、来るのを待っていた。
「ガッチャン、カラーン」ドアが開いた。
はるかが、来たと思った木嶋は、振り向いた。
はるかではなかった!
木嶋の携帯が、
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴っている。
はるかからである。
「もしも〜し、木嶋さん。今、どちらにいますか?」
木嶋は、
「今は、待ち合わせ場所のカフェレストラン『F』にいますよ。富高さんと一緒ですよ!」はるかに話したのだ。
はるかは、
「今、横浜駅に着きました。一カ所、寄る所があるので、あと10分ぐらいかかりますがいいでしょうか?」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「本音を言えば早く来て頂きたいが、10分ぐらいならいいですよ。」はるかに話したのだ。
はるかは、
「分かりました。なるべく早く行きますね。富高さんにも話して下さい。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「了解しました。」と言いながら電話を切ったのだ。
木嶋は、
「はるかさん、一カ所、寄りたい場所があるらしくて、10分ぐらい遅れるらしいよ!」隣にいた、富高さんに伝えたのだ。
富高さんは、
「木嶋君、待ち合わせに遅れるのはどうかと思うよ。はるかさん、いつもなのかな?」木嶋に、問い掛けていた。
木嶋は、
「はるかさん、たまに、遅れて来るのはありますよ。」富高さんに話したのだ。
富高さんは、
「たまにならいいだ。木嶋君との待ち合わせで、毎回、遅れるのはどうかと思っていたから…。自分は、はるかさんと会うのは、今回入れても数えるくらいだよね?」木嶋に、聞いていたのだった。
木嶋は、
「富高さんは、はるかさんと会うのは、今回入れても、3回ぐらいだね。」富高さんに話したのだ。
富高さんは、
「3回しか会っていないんだね。随分、会っているように思えるよ。」木嶋に、話しかけたのだ。
木嶋は、
「富高さんが、会っている回数が多く感じていても不思議ではないよね。もっとも、はるかさんがいるクラブ『H』にいる時間が長いから当然かもね!」富高さんに、話したのだ。
富高さんは、
「木嶋君が言う通りだね。麻美さんや玲さんの店にいる時間を比べたら、駅からも近いので、クラブ『H』にいる時間が長いよね。」
木嶋は、
「駅から近いのが、一番の利点ですよ。」富高さんに、話しをいていたら、
木嶋の携帯が、
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴っている。
「もしもし、木嶋ですが…。」
「はるかです。用事は終わりました。今、どの辺りに座られていますか!」
木嶋は、
「禁煙席に座っていますよ。店を入ったら真っ直ぐです。多分、分かるかと思いますよ。」はるかに伝えたのだ。
はるかは、
「分かりました。今からカフェレストラン『F』に向かいます。」木嶋に、伝えて電話を切ったのだった。
木嶋が、電話を切ってから10分ぐらい経過した。
はるかが、カフェレストラン『F』に入ってきた。
はるかは、
「こんにちは。はるかです。お待たせしました。遅れて申し訳ございません。」木嶋と富高さんに謝罪をしたのだった。
いつものはるかなら、遅れて当たり前と感覚で悪びれる様子もないのだ。
今日は、富高さんが一緒なので遅れて悪いと思ったのかも知れない!
木嶋は、
「富高さんと一緒なのですから遅れたら謝らないといけないよ!」事前にはるかに話していたのだった。
木嶋は、
「富高さん、はるかさんのことが気に入ったみたいだよ。会社に、若い女性社員が身近にいないから、話しが出来るのが嬉しいみたい。」はるかに話していた。
はるかは、
「ありがとうございます。富高さんたちの会社は、若い女性社員が少ないのですか?」富高さんに、尋ねていた。
富高さんは、
「そうなんだよね。若い女性社員はいないんだ。現場にいる人は、パートの人たちだよ。」はるかに、答えていたのだ。
はるかは、
「そうですか…。」
納得した表情を示していたのだ。