第359話
永岡さんは、
「木嶋は、いつも…このルートで帰るのか?」木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「いつも、このルートで帰っています。市営地下鉄も、相鉄線も、どちらも始発ですからね!小田急線を利用していた頃と比べると…時間に正確ですからね。」永岡さんに答えた。
「そうだな!小田急線を利用していた頃は、ダイヤ通りに運行していることが、稀だった。その点…相鉄線、市営地下鉄も、始発駅だからゆっくり座ることも出来る。」永岡さんは、木嶋に伝えた。
木嶋は、先ほどコンビニで購入した…ビールを永岡さんに渡した。
永岡さんは、
「プシュ」
ビールのプルタブを開けた。
永岡さんは、美味しそうにビールを、一口飲んだ。
「仕事が、終わったあとのビールはうまいな!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうですね!夏は、ビールがおいしい季節。永岡さん、帰るまで時間が長いですから、飲み過ぎないようにしないと…」永岡さんに話したのだ。
永岡さんは、
「そうだな!ビールがうまい季節だ。木嶋は、会社の最寄り駅周辺か?他の場所で飲んでいるのか?」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「以前は、横浜駅周辺と、関内駅から歩きますが、2店ありますかね!」永岡さんに答えた。
永岡さんは、
「そんなに飲み歩いているのか!」驚きの表情を見せていた。
木嶋は、
「横浜駅周辺は、知っている女性が辞めてしまい、今は、関内駅で飲んでいます。」永岡さんに話したのだ。
永岡さんは、
「来週の金曜日に、そこに飲みに行こうか!」木嶋に話しを持ち掛けた。
木嶋は、
「いいですよ。どちらのお店も、自分と同じ年代ですから…」
「木嶋と同じ年代だなんて…奇遇だ。」永岡さんは、木嶋に伝えた。
木嶋は、
「たまたまですよ!永岡さん、もうすぐ乗り換え駅に着きますよ。」永岡さんに話したのだ。
電車が乗り換え駅に着いた。
永岡さんと、木嶋は、座席を立ち、反対側のホームで待っていた。
電車が、入ってきた。
「急行か…」永岡さんが呟いた。
木嶋は、
「そうです。永岡さん…こちらです。」エスコートした。
空いていた座席に座った。
「通勤時間帯は、混まないか?」永岡さんが、木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「どちらも、反対方面なので混みません。永岡さんも、同じではないですか?」永岡さんに尋ねた。
永岡さんは、
「そうだな…自分も、考えてみたら通勤ラッシュに縁がない。座って…会社の最寄り駅まで来れる。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「毎日、通勤ラッシュで通っている人は大変ですよね!」永岡さんに伝えた。
「間もなく…横浜、横浜に到着です。お忘れ物のないようにお願いします。」車内アナウンスが聞こえてきた。
「永岡さん、もうすぐ…横浜ですよ!」木嶋が、永岡さんに言葉を掛けた。
永岡さんは、
「良し…行こうか?」席を立ち…手摺りにつかまった。
木嶋は、ドア付近に立ち…永岡さんを待っていた。
永岡さんの足取りは、しっかりしていた。
「プシュ」エアーが切れる音。
ドアが開いた。
木嶋は、
「永岡さん、こちらです。」永岡さんへ…シグナルを出した。
永岡さんは、気がつき…木嶋のあとをついていた。
相鉄線改札を抜け…JR横浜駅の改札に向かった。
JR横浜駅も、午後6時40分を過ぎていた。
木嶋は、
「永岡さん、時間は大丈夫ですか?」永岡さんに聞いていた。
永岡さんは、
「大丈夫だ。」木嶋に答えたのであった。