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355/968

第355話

自分の職場に戻ってきた。

「フー」と…一息ひといきついた。

三谷さんが、

「木嶋…どうしたんだ!ため息なんかついて…」木嶋に声を掛けた。

木嶋は、

「三谷さん、おはようございます。いや〜何て…言えばいいのだろう!今日、突然とつぜん永岡さんに声を掛けられたんだ!」三谷さんに伝えた。

三谷さんは、

「えっ…永岡さん、海外勤務だったよね?帰って来たの?」木嶋に問いかけた。

木嶋は、

「永岡さんが言うには、もう…期間満了きかんまんりょうで海外勤務はないと言っていたよ!」三谷さんに答えた。

三谷さんも、永岡さんのことは知っている。

元々(もともと)、木嶋は、家から自転車やバスで通勤が出来ていた。

木嶋も、三谷さんも、今の場所には、工場移転集約でこちらにきた。

それが、電車通勤に変わっていた。

三谷さんは、木嶋と共通の趣味はスキーである。

そのスキーも、20世紀末を最後にスキー旅行に行かなくなってしまった。

三谷さんと、永岡さんに共通の趣味がない。

木嶋と永岡さんは、共通の趣味を持っている。

永岡さんに、設備などの使い方を教わったように、木嶋の趣味を教えていたのだ。

あとは、《ハマル》か《ハマラナイ》かは…その人の【センス】の問題である。

三谷さんは、

「木嶋は、永岡さんと飲みに行く機会があるのか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「来週の金曜日、飲みに行くよ!」三谷さんに答えた。

三谷さんは、

「他にメンバーはいるのか?」木嶋に尋ねた。

木嶋は、

「富高さんと、小室さんだよ!」

「そうなんだ…自分も、永岡さんにお世話になったから…たまには、飲んでみたいな!と思うんだ。チョット考えさせてもらいたいけどいいかな?」三谷さんは、木嶋に伝えた。

木嶋は、

「どうぞ。時間の猶予ゆうよは…まだあるので、気長に回答は待ちます!」三谷さんに告げた。

続けて…

「ちなみに…飲む場所は、会社の最寄り駅近くだよ!」

三谷さんは、まだ…独身である。

木嶋も、いつまでも…独身と言う訳にはいかないが…縁がない。

はるかを、お嫁さんにしたい気持ちはあるが、年齢差ねんれいさを考えると…押し切ることが出来ない。

会社の同僚や同期の人たちから言わせれば…木嶋に、ダメ押しが欲しいらしい。

仕事始まりのチャイムが…

「キーン、コーン、カーン、コーン」鳴り響いていた。

「今週も残りあと…8時間、頑張ろう!」木嶋は、自分に自問自答じもんじとうしていた。

ここ最近、仕事の終わりが…夜の8時まで作業をしているので、午前中が短く感じていた。

「身体の疲労は、今がピークだが、あと半日はんにち頑張れば…2日間かかん休みだ!」心でなだめていた。

食堂で、昼食を食べ終え…富高さんのいる職場に向かった。

「富高さん、久しぶり。」木嶋が、富高さんに声を掛けた。

富高さんが、

「やあ〜木嶋君。珍しいね。こちらに来るなんて…」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「今日は、相談があって来たんだ。」富高さんに伝えた。

富高さんは、

「相談って…何だろう?《ドキドキ》しちゃうよ!」木嶋に答えた。

木嶋は、

「来週、小室さん主催の飲み会がありますが…来ますか?」富高さんに聞いていた。

富高さんは、

「小室さんと飲み機会がないからね。今回、参加させて頂きます。」木嶋に答えていた。

このとき…木嶋は、まだ…富高さんに、永岡さんが、日本に帰国したことを話していなかったのだ。

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