第350話
はるかは、
「私は、木嶋さん以外の人たちとは、番号が変わってから連絡はしていません!やはり…気になってしまいますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「そうだね。はるかさんのことが、気にならないと言ったら嘘になりますよ!クラブ『H』では…人気がありましたからね!」はるかを、持ち上げて話していた。
はるかは、
「木嶋さん、私は…そんなに人気があった訳ではないですよ。クラブ『H』では、出勤日数と時間が限られていたため、他の女性から見たら…少ないですよ。言われている通り…確かに年配の方々が多かったのは事実ですよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうだよね。クラブ『H』の平均年齢は若いですからね。はるかさんより…若い人もいたし、麻美さんみたいに年配の方もいたよね。」
「そうですよ。若い女性もいましたよ。木嶋さんが、麻美さんを選ばずに私を選んで頂いたことに感謝しています。他にも…いいな!と感じた女性がいたのではないですか?」はるかが、木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「はるかさんが、他で指名が入り、自分のテーブルに来るまでの間…たくさんの人が《入れ代わり、立ち代わり》入ってきました。その中で1人ぐらいかな…?いたのは!」はるかに答えた。
はるかは、
「誰なの?」と、身を乗り出し、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「誰だったかな?覚えていないよ!必要ないから…はるかさん以外の名刺を捨てたしね。」はるかに伝えた。
はるかは、
「本当は、覚えているくせに…」木嶋に…ツッ込んでいた。
木嶋は…
【いいな!】と思った女性には、自ら…連絡先の交換を積極的にしていた。
その1人は…
【イベントコンパニオン】を兼業でやっている女性であった。
はるかは、その女性を知っているはずである。
「はるかさん、少し…時間をくれますか?」木嶋は、はるかに尋ねた。
はるかは、
「思い出して見ますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「思い出して見ます!」はるかに伝えた。
微かな…記憶をたどっていく。
しかし…思い出すことが出来ない。
はるかは、
「木嶋さん、何か…ヒントを言いますか?」木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「ヒントは…いらないかな!確か…つばささんかな?」はるかに呟いた。
はるかは、
「つばささんですか?もしかして…【イベントコンパニオン】をしていた人ですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「そうですよ。【イベントコンパニオン】をしていた人です。はるかさんと、一度…自分と富高さんと一緒に話したことありますよ。」はるかに伝えた。
はるかは、
「私…覚えていますよ。木嶋さんのテーブルで一緒に話しましたよ。」木嶋に答えて…続けて、
「今、イベントコンパニオンの仕事はしていないですよ!」
木嶋は、
「今、何の仕事をしているのかな?」はるかに問いかけた。
はるかは、
「東神奈川駅周辺で、ショットバーを経営していますよ!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「えっ…」はるかの意外な答えに驚きを隠せなかった。
「はるかさん、つばささんと交流あるの?」
はるかは、
「つばささんと、良くメールをしますよ!木嶋さんから良くメールが来ていると話しを聞いていますよ。」木嶋に話した。
木嶋は、
「何だ…バレていたの!言ってくれれば良かったのに!」はるかに答えたのであった。