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第34話

木嶋は、照れ屋である。好きな『はるか』が、目の前に居るのに、

「はるかが好きだ!」と言えばいいのに、変に、緊張してしまうのだ。

「意識しすぎじゃないのか?」人に言われたことがある。果たしてそうだろうか?

会社内では、色んな派閥があって、仲間意識が強く、木嶋が、腹を割って話す相手は、自分より年配の方々が多いのも影響している。

そんな状況の中で、出会った…はるかや麻美、玲たちと知り合えたことが、木嶋には、大きな出来事で財産なのだ。

木嶋は、いつも恐怖心に駆られていた。

なぜなら、

「いつかは、3人とも、別れるかも知れないな!はるかが先か?はたまた麻美や玲が先か?」

心の奥底では、思っていた。

それは、夜の仕事をしていれば色んな人と会うと思うと、特に、はるかは、若いのでいい人に靡いていく可能性を秘めているのだ。

木嶋は、

「はるかと、幸せになれる確率は、何%だろう?」

一人で、会社の最寄り駅から電車に乗り、

「ガタン、ゴトン」

揺られながら感じていた。

金曜日になった。

昼休みのチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」鳴り響く。

木嶋の元に、富高さんが歩いてきた。

「木嶋君、今日のことなんだけど、時間は…何時ぐらいなのかな?」

木嶋は、

「待ち合わせ時間は、午後6時30分って聞いているよ。はるかさんのことだから遅れてくると思うよ。待ち時間があるから東急ハンズの中に入って店内を見ようよ。はるかさんが、横浜駅に着いたら連絡して頂くことになっているよ。」富高さんに、話したのだ。

富高さんは、

「分かりました。送迎バスは、いつもの時間だよね?」

木嶋は、

「いつもの時間です。」

富高さんは、

「了解です。はるかさんと、自分が会うのは、久しぶりだね。どれくらい会っていなかったのだろう?」木嶋に、尋ねていた。

木嶋は、

「半年ぶりぐらいじゃないかな?」富高さんに、話していた。

「そんなになるの?月日が流れるのは早いよね…。」富高さんは、驚いた表情をしていた。

木嶋は、

「たま〜に…会っているから自分は、普通に思えるよ。富高さんは、携帯を持っていないからね。はるかさんから連絡が来ないのです。携帯があると便利な半面、何処にいても掛かってくるから大変だよ。仕事時間中でも鳴るからね。富高さんは、何故?携帯を持たないのかな?」富高さんに、聞いたのだ。

富高さんは、

「木嶋君が話している通りで、プライベートでも連絡がくるでしょ。何か干渉されているようでイヤだよ。」木嶋に、話していた。

木嶋の横には、大森さんは、首を縦に降っていた。富高さんの話しに理解を示していた。

大森さんが、会話に入ってきた。

「富高さんの言う通りですよ。自分なんかいつも夕食を食べている時に、木嶋さんからメールが送られてくるよ。」富高さんに、話した。

富高さんは、

「やっぱり、そういう話しを聞くと携帯がない方がいいと感じるよ。」

木嶋は、

「携帯を持つ、持たないは個人の自由だから強制することは出来ないからね。」大森さんと富高さんに、同意を求めた。

大森さんも、

「木嶋君、良いことを言うよね。」

木嶋は、

「大森さん、当たり前のことではないですか?」木嶋の右隣りにいた、大森さんに伝えていた。

木嶋の前にいた、富高さんも納得の表情であった。

「木嶋君、じゃあのちほど送迎バスで待っているからね。」

「富高さん、了解しました。」木嶋は、富高さんにOKサインを出した。

そのOKサインを見た瞬間、富高さんは、木嶋の元から去って行った。

大森さんは、

「今度、自分も連れていってよ。木嶋君のお気に入りの女性を見たいから…。」木嶋に、話していた。

木嶋は、

「大森さんを連れていくのはいいが、横浜だよ。富高さんと自分は、帰り道だからいいけどね。」大森さんに、話したのだった。

大森さんは、

「横浜か…帰ることを考えるとキツイかも…」木嶋に、伝えた。

木嶋も、

「今すぐ、結論を話さなくてもいいよ。時間を掛けて出して下さい。」大森さんに、話していた。

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