第338話
最も…
木嶋には、はるか以外…交際する気持ちは、《サラサラ》ない。
それは、はるかが、一番理解をしているのであった。
麻美や、ちさとさんも気づいているはずなのだ。
木嶋は、
「みんな…いつかは、自分の目の前から、いなくなってしまう時があるだろう!そうしたときに、本当の恋人を探さなければならない。時間は掛かるが、本腰を入れていかないと…」
心の中で誓うも…
未だに、実行に移すことが出来ない…
自分が、もどかしく感じてしまう!
はるかは、
「木嶋さん、今日のデートは、ちさとさんが割り込んだので…《ペナルティー》ですよ。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「えっ…《ペナルティー?》マジで、話しているのですか?」はるかに尋ねていた。
はるかは、首を縦に振り
「当然ですよ!」木嶋に答えたのだ。
木嶋は、
「やっぱりね!」はるかに話したのだ。
はるかは、
「木嶋さんも、気づいていたのですか?」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「はるかさんのことだから…何となく…予想はしていましたよ。」はるかに伝えた。
はるかは、
「さすが…木嶋さん、私のこと、大分理解をしているのですね!」木嶋に聞いていた。
「はるかさんと、会うようになってから、若い女性の考え方が判るようになって来ました。」木嶋は、はるかに告げた。
はるかは、満面の笑みを浮かべた。
はるかは、
「それは、私に対しての最高の褒め言葉ですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「褒め言葉になるのかは、甚だ…疑問ですがね!」はるかに伝えた。
はるかは、
「木嶋さんに、何を買って貰おうかな?欲しい物がたくさん…有り過ぎて何にしようか?迷っています!」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「高価なブランド品は、勘弁してね!自分にも、予算があるからね!」はるかに告げた。
はるかは、
「予算って…何ですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「予算と言うのは、年間の収支バランスを、大体…予測して計算を出すのです。」はるかに答えた。
はるかは、
「今まで、木嶋さんの計算通りにいっていますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「世の中、なかなか自分が、計算していた通りに、いかないですよ!」はるかに話したのであった。
はるかは、
「そんなものですかね?」頭の上には、クエスチョンマークがついていた。
木嶋は、
「自分の計算通りにいっていたら、はるかさん、麻美さん、玲さん、ちさとさんと出会うこともなかった!」はるかに伝えた。
はるかは、
「そう考えると、計算通りにいかない方が良かったかも知れません。ちなみに、私の予算は、年間…どれくらいの金額なのですか?」木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「はるかさんの、年間予算を話すことは出来ませんよ!なぜなら…金額が全てではないでしょ!」はるかに答えた。
はるかは、
「私は、興味本位で、木嶋さんに聞いてみれば…本音が出ると思っていたので…」
木嶋は、
「余りにも…高価な物はダメですよ!たくさん…給料を貰っていないですからね!」
「私も、同じ意見です!いつも…木嶋さんには、無理を言ってゴメンなさい!」はるかが、木嶋に話したのだ。
はるかの話していたことが、本当のことを指していた。
木嶋は、頷くことしか出来なかった。