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第32話

木嶋は、

「はるかさんは、富高さんが携帯を持っていないから連絡を出来ないからね。富高さんも、一人では、クラブ『H』に行かないから…!」はるかに、メールしたのだ。

はるかは、

「木嶋さんの言われた通りですよ。金曜日の待ち合わせ時間は、午後6時30分。場所は、後日、連絡をしますね。当日は、横浜駅に着いたら電話します。それでは、金曜日、楽しみにしていますね。」木嶋に、返信したのだった。

木嶋は、

「はるかさんと知り合って、もうすぐ半年経つのか…我ながら良く頑張っているかな?」

自分自身に言い聞かせていた。

木嶋は、

《今まで女性と半年以上、交際したことがないのだった。はるかと、長期間、交際する。》と、この時は、感じていなかったのだ。

所謂いわゆる裏社会に、

はるか自身は、バイト感覚だろうが、木嶋には、印象が良くはないと思っていた。

はるかは、変わった女性である。普通は、周りに知り合いがいたら、挨拶などをすれば問題はない。

突然、席を立ち、勝手に移動してしまったり、会話などをしていても、まともに話しを聞いていない時があるため、可愛い顔をしていても不信感が芽生えてくるのも不思議ではなかった。

人は、【信頼関係で成り立つ】と木嶋は考えていた。

その信頼関係が崩れた時、どんなに仲の良い友達でも別れがやってくるものと思っていた。

そんな気持ちの中で、木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン、ピローン」と鳴り響いていた。

はるかからだった。

「木嶋さん、今、どちらにいますか?」

木嶋は、

「今ですか?今は、横浜駅に向かう途中ですけど…」はるかに伝えた。

はるかは、

「今、私は、友達と一緒にいるのですが、来て頂くことは出来ますか!」木嶋に、話してきたのだ。

木嶋は、

「はるかさん、友達といるのですか?行きたいのですが、楽しんでいるところを邪魔してはいけないでしょう。」はるかに、話したのだ。

はるかは、

「そんなに気を使って頂かなくていいですよ。いい機会なので来て頂けませんか?」再度、木嶋に誘いをかけていた。

木嶋は、

「自分が行けば、はるかさんが、気を使ってしまいます。友達同士で楽しんできて下さい。」はるかに伝えたのだ。

はるかは、

「分かりました。木嶋さんの配慮に感謝致します。金曜日のことは、もう少しお待ち頂けますか?下さい。」木嶋に話した。

木嶋は、

「了解しました。」電話を切ったのだった。

木嶋は、はるかとの会話を終えた時に、

「断って良かったのだろうか?はるかの友達と会っておけば良かったかも知れない!」

後になって冷静に考えて見ると、はるかの友達と会っていればその後は変わっていたと思っていたのは、月日が経過をしていたのだ。

今の木嶋には、女性の友達で遊んでいるのは、はるかだけであった。

「はるかを失うのが怖い。」

木嶋の気持ちが変化をしていく。

「はるかが好きなんだ。」

声を大きくして、叫びたい気持ちを抑えていた。

麻美に、相談しようか?玲に、相談しようか?思案しながら結論が出ない。木嶋が、結論が出ない時は、思考回路が混乱をしている時だった。

「どうしよう!」木嶋が悩みながら出した結論は、

「何も、今、麻美さんや玲さんに話しても間接的にしかならない。クラブ『P』やクラブ『O』に行けばいい。行き詰まりを感じたら会いに行こう。」

木嶋にしては、案外?名案だったのだ。

会社の女性社員には、話しがしずらいと同時に、躊躇いもある。

麻美や玲は、木嶋とは、同年代で話しも共有出来、理解してくれると言う自負があったのだった。



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