第318話
ちさとさんは、
「本当に、大変です!富高さんや木嶋さんは、就職活動をしたことがありますか?」富高さんに問いかけていた。
富高さんは、
「昔も、大学3年生からだった。自分が、就職活動をした記憶が僅かながら残っているよ!今も変わらないんだね、木嶋君は…?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「そうだね。富高さんよりは、随分前になるかな?今で言えば…《ハローワーク》、少し前で言うと…《公共職業安定所》へ職探しに行ったよ!」富高さんに答えたのだ。
ちさとさんは、
「公共職業安定所ですか?私も、その名前を聞くたびに、昭和の香りが漂いますね。木嶋さんは、ずっと…今の会社に勤務しているのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「そうです。同じ会社にいますよ。何度か…辞めようと思いましたが…」ちさとさんに伝えたのだ。
麻美さんは、
「木嶋君、会社に入ったのは、高校卒業してからなの?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「中学を卒業して、高校は、夜間に通っていましたよ!そのことは、麻美さんに、以前、話したことがありますよ。」麻美に告げた。
麻美は、
「あっ…そうだったね!色んなお客さんたちと会話をしていると、時々(ときどき)、忘れてしまうことがあるんだ!」木嶋に答えた。
木嶋は、
「それは、ヤバイでしょう?」麻美に問いかけていた。
麻美は、
「お酒の飲み過ぎ…って言いたいのかな?」
何も言わずに、木嶋は、首を縦に振った。
ちさとさんは、
「木嶋さん、夜間高校に通っていたんですよね?夜間も、3年制なのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「いいえ…4年制です!」ちさとさんに伝えた。
富高さんは、
「一番、遊びたい時期に…勉強していたんだよね?苦労が絶えなく、大変だと思うよ。周りが、羨ましく感じたこと…ない?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「それはあるね!遊びの誘惑に負けて、学校を退学していく仲間を見て…《我慢》をすることを学んだよ!」富高さんに答えたのだ。
富高さんは、
「我慢ね!確かに言えるね!」木嶋に伝えた。
麻美は、
「木嶋君、何か…食べようか?」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「そうだね!おつまみを頼みましょうか?」麻美に話し、メニューをもらうことにした。
麻美から渡された…メニューを見ながら、
「富高さん、何か…オーダーしますか?」富高さんに尋ねていた。
富高さんは、
「木嶋君、何か…食べたいものがあれば、それでいいよ!」木嶋に告げた。
木嶋は、メニューの種類が少ないことに、不満があった。
「どこの店に行っても、似たり寄ったりだ。」
麻美が、
「みんなで食べられるのがいいな!」木嶋にリクエストしていた。
「そう言われても…なかなか決めずらいね!」木嶋は、麻美のリクエストに応えようと努力していた。
ページをパラパラめくると…
「チーズの盛り合わせか…たまには…いいか?それと、何にしようかな?」木嶋が呟いていた。
木嶋は、
「麻美さん、決まりました。」麻美に伝えた。
麻美は、
「どれかな?」
「チーズの盛り合わせと、ポテトチップスでいいよ!富高さん、それでいいかな?」富高さんに同意を求めた。
富高さんは、
「あっ…何でもいいよ!」ちさとさんとの会話に盛り上がりを見せていた。
木嶋は、
「富高さんのOKが出たので、この2品でいいよ!」麻美に話したのだ。
麻美は、近くにいた女性スタッフに声を掛けた。
女性スタッフが、麻美の元に歩いてきた。
麻美が、耳元で囁いていたのであった。