第317話
麻美は、
「それが、木嶋君らしいかな!」木嶋を持ち上げ…
続けて…
「はるかさんとは…どうなっているの?」尋ねていた。
「はるかさんと…どうなんだ?と言われても…現状は…つかず離れずって感じ!それが答えだよ。」木嶋は、麻美の質問に答えたのだ。
麻美は、
木嶋の《はっきり》しない…
曖昧な態度に…イラつきを覚えていた。
木嶋も、
麻美が怒っているのを雰囲気で察知した。
ちさとさんが、
「初めまして…ちさとです!」木嶋に、好意を示すかのように…笑顔を振り撒いていた。
木嶋も、無視をするわけにもいかず…
「初めまして…木嶋と言います。よろしくお願いします。」ちさとさんに、軽く…挨拶を交わした。
木嶋は、
【ポーカーフェース】をしようと考えた。
ちさとさんの醸し出す…
【クールビューティ】の雰囲気が、木嶋の脳裏を悩ませていた。
富高さんが、
「ちさとさんは、まだ、大学生ですか?」ちさとさんに問いかけていた。
木嶋は、心の中で…
「富高さん…ナイスタイミング!」手を叩き、感謝していた。
麻美が、
「木嶋君、ちさとさんと…あまり会話をしないけど…好きな女性のタイプじゃないのかな?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「ちさとさんは、【クールビューティ】。自分の苦手としているタイプです!はるかさんみたいな人が、《ベスト》ですね!」麻美に伝えた。
麻美は、
「やっぱり…そうなんだ!ちさとさんが、目の前にいても…木嶋君から話題を振らないから…珍しいなと感じていたよ!」木嶋に答えたのだ。
木嶋は、
「自分は、今まで…麻美さん、玲さん、はるかさんと…色んな店で、数多くの女性を紹介されましたが…今回が、一番ダメです!」麻美の耳元で囁き、両手の人差し指で、小さな…バツ印を出した。
麻美は、
「木嶋君、もう少し…時間を下さい…。別の女性を紹介するので待っていてね!」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「ありがとうございます!」麻美に頭を下げた。
ちさとさんが、
「富高さんと、木嶋さんは、どういう…関係なのですか?」富高さんに問いかけていた。
富高さんは、
「同じ…会社の同僚です!」ちさとさんに答えた。
ちさとさんは、
「一概に、会社と言っても…たくさんありますよね?何の仕事ですか?」富高さんに聞いていた。
富高さんは、
「車関係ですよ!」ちさとさんに伝えた。
ちさとさんは、
「意地悪しないで…最後まで教えて下さい!」富高さんに問いかけた。
どうやら…自分たちの仕事に興味があるらしい…。
富高さんが、
「木嶋君、どうしようか?」木嶋に話しを持ちかけた。
木嶋も、思案していた。
「自分が答えます。」木嶋が、富高さんに告げた。
木嶋は、
「ちさとさん、自分たちの仕事は、車の部品メーカーです。所謂…中小企業です。」ちさとさんに答えた。
ちさとさんは、
「私は、今、大学3年生で就職活動中なんです。」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「就職活動中なんだ!」軽い気持ちで伝えた。
いつもなら…もっと…突っ込んだ話しをする。
タイプでない女性だと、受け答えが、アッサリ…流すようになっていた。
富高さんが、
「就職活動中なら、大変だよね!」ちさとさんに声を掛けたのであった。