表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
313/968

第313話

「いらっしゃいませ…」威勢いせいの良い掛け声が、店内に響き渡っている。

女性店員さんが、

「2名様でしょうか?」木嶋に尋ねた。

木嶋は、首を縦にして頷いた。

「お席にご案内を致します!」女性店員さんが、木嶋と富高さんをエスコートした。

案内されたのは、テーブル席である。

座席に座り、メニューを2人して眺めていた。

「富高さん、何にしますか?」木嶋は、富高さんに問いかけていた。

富高さんは、

「ラーメン種類、トッピングは多いね。悩んでいても、時間がロスしていくので、《味噌ラーメン》と《餃子》にしようかな…と思いますが、木嶋君は…?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「自分は、《炒飯》と《餃子》をオーダーしようと思います!」富高さんに伝えた。

富高さんは、

「あと…ビールを忘れているよ!」木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「あっ…いけない。忘れるところでした。今日は、し暑かったので、ビールを飲むのには、最高な日ですよ!」富高さんに答えたのだ。

すかさず…テーブルの上にあるボタンを、木嶋が押した。

「ピンポン」店内に響いていた。

女性店員さんが、木嶋たちのテーブルに来た。

「お待たせしました。ご注文をどうぞ…」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「味噌ラーメン、炒飯、餃子を2つ。それと、びんビールを1本、お願いします。」女性店員さんに答えた。

女性店員さんは、電子キーでオーダー入力しながら

「他に、ご注文は…よろしいでしょうか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「以上でいいです。」女性店員さんに伝えた。

女性店員さんは、

「畏まりました。ご注文の確認をさせて頂きます。味噌ラーメン、炒飯、餃子を2つ。瓶ビールを1本でよろしいでしょうか?」木嶋たちに問いかけた。

木嶋は、

「はい!」と答えた。

女性店員さんは、

「少々、お待ち下さい…」と、電子キーを閉じ、木嶋のいるテーブルから離れて行った。

「木嶋君。一人で…ラーメン屋に入ることはあるの?」富高さんが、木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「飲みに出かけて、地元に帰って来たときに、お腹の具合ぐあいって…入ることもありますよ!そこのラーメン屋は、味噌味みそあじが売りなので、味噌バターとかをオーダーします。」富高さんに話したのだ。

携帯のバイブレーターが、

「ブー、ブー、ブー」と鳴っている。

先ほどまで…電車に乗っていたため、マナーモードを解除していなかった。

木嶋は、簡易留守電かんいるすでんになるタイミングが、5秒に設定してある。

仕事時間中は、簡易留守電などにはしていない。

携帯が鳴っても、工場勤務をしているので、音にき消されて行く。

画面を見ると…麻美からであった。

木嶋が、なかなかクラブ『U』に来ないので、しびれを切らしたのだ。

木嶋が、右手の人差し指を口にサインを出した。

富高さんに、声を出さないように…

電話に出た。

「もしもし…木嶋ですが…。」

「麻美です。木嶋君、今…どちらにいますか?」麻美が、木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「今は、関内駅の近くにあります…ラーメン屋に一人で食べています。」麻美に答えていた。

麻美は、

「木嶋君、本当に一人なの?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「店の中は、大勢の人たちが食事をしているので、にぎやかですよ!」麻美に答えていた。

麻美は、

「富高さんもいればいいのにね!」

まるで、富高さんが、木嶋と一緒にいるのを見越した発言をしていた。

木嶋は、

「ドキッ」としながらも…

「そうだね!富高さんがいれば良かったね!」麻美に話したのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ