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第295話

はるかは、

「あぁ〜。木嶋さん、待ちくたびれちゃったなぁ〜。早く来て下さい!お願いします!」木嶋に嘆願たんがんしていた。

木嶋は、

「そう言われましても…自分も、はるかさんに早く会いたいのは…山々(やまやま)ですが、魔法使いではないので、どうすることも出来ませんよ!」少し、かしこまった話し方で、はるかに答えていた。

はるかは、

「木嶋さんが、魔法使いなら、私のいる場所に来ていますよね?分かりました。いつものコーヒーショップ『Y』でお待ちしていますね!横浜駅に着いたら、《速攻そっこうダッシュ》で来て下さい!」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「分かりました!横浜駅に着いたら、《速攻ダッシュ》します。」と答え、電話を切ったのだ。

ふと…感じたことは、

アニメの《ドラえもん》の世界ではないが…

こんなときに…

【どこでもドア】が欲しいくらいである。

【どこでもドア】とは…

《ドラえもん》の四次元よじげんポケットかは出す、ひみつ道具。

自分が行きたい場所を言えば目的地に着く…。

会社に遅刻しそうになったときや、デートの約束に遅れそうなとき…

《わずか…一秒》

その場所まで行かれるので、便利な道具だと思うのであった。

誰か?【有能な科学者】、【技術に優れている…日本の企業】、【世界中の科学者】たちが開発して、市販化しはんか

発売出来ないものだろうか?と考えてしまうときがある。!

【タイムマシーン】、【タイムテレビ】も同じことだと思っていた。

未来を、誰でも…夢見ることは、素晴らしいこと。

結論を変えられる可能性さえも秘めている。

過ぎ去ってしまった歴史を、変えることは不可能である。

今の段階で、それが出来るなら、はるか、麻美、玲、富士松さんとの未来を、木嶋は見てみたいと…。

全員とも別れていることもあるし、今と同じ…変わらない状況が続くかも知れないのだ!

相鉄線に乗り、いつもと同じ車両に座り、夕刊紙を広げていた。

疲れが溜まると、帰りの電車の中で寝てしまうこともある。

今は、はるかと久しぶりに会えると思うと、疲れも吹っ飛んでしまった。

缶コーヒーを飲みながら、夕刊紙の記事を読んでいた。

大きな事件、事故もなく…平穏な毎日。

携帯を取り出し、はるかの写メを見つめていた。

木嶋の携帯に、唯一ゆいいつ…保存してある一枚。

携帯を機種変更をしたときに、テストをしたいと…はるかに話し、はるかが、気軽に応じてくれた。

携帯の待受画面まちうけがめんに設定をしよう…と考えたこともある。

飲み会に出かけたときに、同期や会社の同僚たちに見せびらかすつもりもない。

見たいときに、保存データーを呼び起こして見るのもいいかな?と思い、そのままになっている!

受信メールボックスから、はるかのメールアドレスを探していた。

「はるかに、横浜に着くだいたいの時間を伝えよう。」

木嶋の優しさでもあった。

「はるかさん、今、会社の最寄り駅を出ました。横浜に到着するのは、30分後です。」メールを、はるかに送信した。

「はるかは、ウィンドウショッピングをしているのかな?」木嶋は、予想していた。

はるかの趣味は、買い物である。

買い物をすることで、ストレス発散はっさんしている。

デートをしていると、お互いが時間に追われていて、ゆっくりする時間が必要だったのである。

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