第28話
木嶋は、麻美とりんに、 「東京ディズニーリゾートに行く日は、いつにしましょうか?」問い掛けをしたのだ。
麻美は、
「りんさん、いつにしますか?」
りんは、
「そうですね〜。いつにしましょう?少し、時間を頂きたいと思います。麻美さんの予定もあると思うので、それを考慮して決めませんか?」麻美に、話したのだ。
麻美も、
「そうだね〜。私自身の予定を見てから、りんさんに連絡をしますね。その後で、木嶋さんにメールをしますね。」木嶋に、話した。
木嶋も、
「2人の予定が決まったら、富高さんと相談します。皆さん、よろしいでしょうか?」麻美とりん、富高さんに同意を求めた。
3人は、
「OKです〜。」声を揃えて言った。
木嶋は、クラブ『P』にある壁時計を見ると、時計の針が午後11時を過ぎようとしていた。
木嶋は、富高さんに《シグナル》を出したのだ。
《シグナル》とは、富高さん自身、携帯を持っていないので、ある程度の時間計算を木嶋が携帯で確認をしていたのだ。
これが、木嶋と富高さんの飲みに行く行動スタイルであった。
木嶋は、
「富高さん、そろそろ帰りましょうか?」富高さんに、伝えたのだ。
富高さんは、
「あっ、そんな時間なの?もう少し、飲んでいたい気分だよ。自分も、明日は、朝、早くから【釣り】に出かけるから帰ろうか!」木嶋の意見に、同意をしたのだった。 麻美を呼び、両手でバツ印のサインを出したのだ。
隣にいた、りんが、
「木嶋さん、もう帰ってしまうのですか?」木嶋に、声をかけた。
「自分としては、まだ、クラブ『P』にいたいですが、富高さんが、帰れなくなってしまうので…。」木嶋は、りんに話したのだ。
りんは、
「そうですね〜。富高さんの住んでいる場所は、千葉県の船橋なんですよね!今から帰る電車はあるのですか?」
木嶋は、
「先ほど、携帯で調べましたら関内駅から京浜東北線で秋葉原乗り換えでいいみたいだよ。」りんに、話しながら左隣りの富高さんに伝えたのだ。
富高さんは、
「木嶋君は、いつも調べてくれるんですよ。自分が帰れるように配慮して頂いているよ。結構、助かっています。」木嶋に、話したのだった。
木嶋は、
「自分のワガママで飲みに行くのを付き合って頂いているので、これくらいしないと悪いですよ。」りんと、富高さんに話したのだ。
麻美は、
「木嶋君、これが明細ね。」会計明細を、木嶋に手渡した。
木嶋は、渡された明細を見て、冷静さを装いながら富高さんに、右手で指を2本のサインを出した。
富高さんは、
「木嶋君、それで大丈夫なの?」木嶋に、尋ねた。
木嶋は、
「大丈夫。」富高さんに、声をかけたのだ。
財布からお金を取り出し、富高さんから預かったのと一緒に、麻美に渡したのだ。
麻美は、
「領収書は要るかな?」
木嶋は、
「要らないよ。ボトルの名札は、2人の名前を入れておいてね!」麻美に、お願いしたのだった。
麻美は、
「2人の名前を書いたからね。」木嶋と富高さんに伝えたのだ。
木嶋と富高さんは、声を揃えて
「Thank you!」と言ったのだ。
会計を終えて、お釣りを麻美から貰う。金額を確認した木嶋は、側にあったお互いの荷物を持ち、席を立ったのだ。
木嶋と富高さんが、部屋を出て通路を歩きながら、店の外に出た。
麻美は、
「今日は、ありがとうございました。関内駅の方は木嶋君、分かるかな?」木嶋に、問い掛けた。
木嶋は、
「分かります。店に来る時に、歩いて来た道を戻ればいいと思っているので…。」麻美に、話したのだった。
麻美は、
「判っていれば問題ないからね!気をつけて帰って下さい。りんさんと、予定を擦り合わせて、木嶋君に連絡をしますからね。」木嶋と富高さんに、話したのだ。
木嶋と富高さんは、関内駅方面に歩き始めた。振り返りながら麻美とりんが手を振っていたので、手を上げたのだった。
木嶋と富高さんは、関内駅に着いた。改札を通り、東京方面のホームに立ったのだ。
「木嶋君、今日は楽しかったね!」富高さんが、木嶋に話しかけた。
木嶋は、
「富高さんが、楽しんで頂ければOKですよ!また、行きましょう。麻美さんが居ればですけどね…。」富高さんに、話したのだ。
富高さんは、
「そうだね。居るか、居ないかは、麻美さん次第だよね。」木嶋に、話していた。
電車が入り、ドアが開き、木嶋と富高さんは、
「プルー」と発車ベルが鳴り響く関内駅をあとにした。