第273話
木嶋は、右手を上げ…女性店員さんを呼んだ。
「お待たせしました。」女性店員さんが、木嶋の元に歩いてきた。
「すいません!おあいそ…お願いします!」女性店員さん話したのだ。
「畏りました。今、伝票をお持ちしますので、少々、お待ち下さいませ。」木嶋に答えたのだ。
木嶋は、
「小室さん、大分顔が赤くなっていますが…大丈夫ですか?」小室さんに聞いていた。
小室さんは、
「うん。大丈夫だよ!木嶋の方こそ…大丈夫なのか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「まだ、大丈夫です。」小室さんに伝えたのだ。
先ほどの女性店員さんが、木嶋の元に歩いてきた。
「お待たせしました。こちらが伝票です。」木嶋に手渡した。
木嶋は、
「ありがとう!」優しく言葉を掛けた。
照れ臭そうに、女性店員さんは、木嶋の元から離れて行った。
「えっと…会計は…合計8000円か…一人、2000円でいいかな?」木嶋は、独り言を呟いていた。
富高さんが、
「木嶋君、全部で、いくらになったのかな?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「合計金額は、8000円です。」富高さんに答えていた。
富高さんは、
「一人…2000円でいいのかな?」小室さんに問いかけていた。
小室さんは、
「いいだろう!大森は、今の意見に異存はないのか?」大森さんに聞いていた。
大森さんは、
「自分は、異論ないです。」小室さんに答えていた。
「それでは、本日は、全員一律…2000円と言うことでご理解を願います。」小室さんが、木嶋、富高さん、大森さんに伝えたのだ。
木嶋も、富高さんも、大森さんも、一斉に、財布からお金を取り出した。
木嶋が、お金を集めていた。
「これで、全員分集まりました。これから移動しましょう!」
木嶋は、小室さん、富高さん、大森さんに声を掛けた。
大森さん以外は、リュックやカバンを持ち、席から立ち上がった。
靴を履き、おでん屋『S』の外に出ていく。
木嶋は、お金と会計伝票を持ち、レジに向かった。
「会計は、8000円です!」女性店員さんが、木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ちょうど…8000円です。ご確認をお願いします。」女性店員さんに渡したのだ。
女性店員さんは、1枚ずつ丁寧に、お札を数えていた。
お金を扱うところは、大変な苦労である。
【1円でも合わないと…。】
《何故?合わなかったのだろう?》
自分自身を否定しなくては、ならなくなってしまう。
最終的には、自分で補填しなくてはならなくなってしまうのだ。
会計を終えた木嶋は、外で待っていた…
小室さん、富高さん、大森さんと合流した。
「これから、どうしますか?」木嶋は、最終確認をしていた。
大森さんは、
「小室さん、自分は、これから他に寄る場所があるので、木嶋君たちと飲みに行っていいよ!」小室さんに伝えたのだ。
小室さんは、
「大森が、他に寄る場所があるなら、自分たちは、木嶋の知り合いがいる店に行こう!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「大森さんと、小室さんが、そう言うなら…動きますか!」大森さんと、小室さんに同意を求めた。
大森さんは、
「木嶋君、悪いね!また、飲みに行こうよ!」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「いいよ!また、行きましょう!今日は、お疲れさま!」大森さんに答えたのだ。
大森さんは、木嶋たちと離れ、会社の方角に歩き出した。
富高さん、小室さん、木嶋の3人は、最寄り駅に向かって歩いて行くのであった。