第269話
木嶋は、おでん屋『S』のドアを手前に引き、中に入っていく。
女性店員さんが、
「いらっしゃいませ。2名様でございましょうか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「こちらで、待ち合わせをしている人がいますので…申し訳ない。」女性店員さんに伝えた。
女性店員さんは、
「畏まりました。」木嶋の元を離れて行った。
大森さんが、
「木嶋君、店員さんに失礼ではなかったかな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「仕方ないよ!小室さんたちを待たせているし、別々に飲むことは出来ないでしょう!」大森さんを宥めるように話していた。
大森さんも、
「そうだよね!」納得得した表情であった。
小室さんの座っているテーブルを探し当てた。
「小室さん、お待たせしました。」木嶋は、小室さんに挨拶した。
小室さんは、
「木嶋、やっと来たのか?待ちくたびれたぞ!」木嶋にボヤいていた。
富高さんも、
「2人とも、顔が赤く…出来上がっているよ!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「すいませんね!お待たせして…。」富高さんに伝えたのだ。
富高さんは、
「木嶋君も、大森君も、早く…飲み物をオーダーした方がいいよ!」木嶋と大森さんに話したのだ。
大森さんは、
「それでは、お言葉に甘えて…」座席に座る前に、メニューを見ていた。
木嶋は、一足先に、富高さんの隣りに座った。
大森さんは、どうやら…決まったみたいである。
メニューを、木嶋に渡し、大森さんは、小室さんの横に座ったのだ。
木嶋も、メニューを見ていた。
「悩んでいても…仕方ない」
どうやら…決まったのだ。
木嶋が、テーブルの横にあるボタンを押した。
「ピンポン」音が店内に響いている。
先ほどの女性店員さんが、木嶋のいるテーブルに来た。
「お待たせしました。ご注文を伺います。」
「生ビールの中ジョッキ、大森さんは…」木嶋が、大森さんに尋ねていた。
大森さんは、
「自分も、木嶋君と同じでいいよ!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「生の中ジョッキを、もう一つ。合計…2つでお願いします。」女性店員さんに話したのだ。
女性店員さんは、
「生の中ジョッキを2つ…以上で、よろしいでしょうか?」木嶋に同意を求めた。
木嶋は、
「それで、OKです。」女性店員さんにシグナルを出したのだ。
小室さんが、
「今日のおでんはいいぞ。」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「小室さん、おでんのネタは…何を頼んだの?」小室さんに聞いていた。
「大根、つみれ、さつま揚げ、こんぶ、ちくわ、玉子…そんなぐらいかな?」小室さんは、木嶋に答えていた。
木嶋は、
「ビールが来たら…はんぺん、がんもなどを頼みましょう。大森さんの好きな、おでんのネタは…あるのかな?」大森さんに聞いていた。
大森さんは、
「大根、つみれ、さつま揚げを頼もうかな?それと、サラダも一緒に…。」木嶋に伝えたのだ。
木嶋は、
「了解しました。」と、右手を上げて答えていた。
女性店員さんが、生ビールを…木嶋のテーブルに運んできた。
「お待たせしました。生の中ジョッキです。」木嶋に渡し、
「ありがとうございます。」女性店員さんに話し、
「あと…オーダーの追加で…大根、つみれ、さつま揚げ、はんぺん、がんもをお願いします。」木嶋が伝えたのだ。
女性店員さんは、
「オーダーの確認をします。大根、つみれ、さつま揚げ、はんぺん、がんも…以上でよろしいでしょうか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「OKです。」と、女性店員さんに話し、
女性店員さんは、その場を離れて行ったのであった。