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第256話

それも…そのはずである。

【今朝、別れのメッセージ】があったばかりである…

冷静になって考えれば、また、付き合うのは尋常じんじょうではない。

もし、この話しを…

富士松さんに、相談したらどんな答えが返ってくるのだろう?

「本音は、富士松さんの意見を聞いてみたいが、答えを出たときのショックははかり知れない!相談するのが怖い!」

木嶋は、そう思いながらも、話しをする機会がないことに、いきどおりを感じていた。

「明日、麻美さんのクラブ『U』に行くから、参考として意見を聞くのもいい機会だ。」

木嶋は、最寄り駅から帰る道を、軽快けいかいなステップで歩く。

「いや…待て。今、何時だろう。」

左腕にしていた腕時計で時間を確認していた。

「今は、午後8時20分…か!今日は、木曜日。店は混んでいるのだろうか?麻美さんに、電話するべきか?メールをするべきか?どちらが良いかな?メールにしよう。」

木嶋は、受信メールボックスから、麻美さんのメールをスクロールした。

麻美のメールを探すが、なかなか見つからない。

色んなメール会員になっているので、受信メールボックスの容量が超過ちょうかしていたみたいだ…。

携帯も、2年に1回のサイクルで、機種変更していて…

【そろそろ…交換どき】である。

「仕方ないね…メモリーから呼び込もう。」

メモリーダイヤルから、麻美のメールアドレスを呼び出した。

「麻美さん、先ほど…はるかさんから電話がありました。今朝の留守電の内容は、本人は、《間違いだと…》話していましたが、額面がくめん通りに、受け止めていいのか?正直、分かりません。また、自分と、今まで通りの付き合いをしたいと…言って来ました。富高さんに、クラブ『U』へ、行くことは…まだ、知りません!《サプライズ》にしようと思いますので、ご協力及びご相談をお願いします。」麻美にメールを送信した。

あとは、麻美が、どのような回答が来るのか?興味きょうみが尽きない。

その半面…

【怖い】と…。

歩きながら、メール本文を作成するのはいいが、車が、勢い良く…

木嶋の横を通り過ぎて行く。

「危なかった。」

安堵あんどの表情を浮かべずにいられなかった。

木嶋の家の前は、国道が通っている。

最寄り駅に、バスや歩いて行っても、そんなに遠い距離だ。

毎年、夏になると…。

【花火大会】があり、木嶋の家から見えるので、有名な花火大会を観戦に行くよりも、《特等席》で見れるのであった。

その花火大会が終わってしまうと、

【また、明日から会社が始まる…】気持ちがしずみ込んでしまう。

「いつかは…この花火大会に、はるかを誘ってまたい誘いたい。」呪文じゅもんみたいに、毎年、呟いていた。

「あと少しで…家に着く!」そう思ったとき…

木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いていた。

「麻美さんかな?」

携帯の画面を見ると…麻美であった。

「怒られるな!」木嶋は感じていたのである。

「もしもし…木嶋です」 「麻美です。木嶋君、メールありがとうございます。読ませて頂きました。はるかさんの言葉を信じちゃダメだよ。」

「やはり…ね。」

木嶋が危惧きぐしていた通りの展開である。

「今は、込み入った話しが出来ないので、明日、お店で、ゆっくり話し合いしましょう!」電話を切り、続けざまに

「明日は、はるかさんの話題で…持ち切りだね!」麻美は、木嶋に伝えた。

木嶋は、

「分かりました。」と話し、電話を切ったのである。

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