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第25話

木嶋は、麻美に教えられた道を歩いていた。富高さんが、木嶋に、声をかけた。

「木嶋君、クラブ『P』までは近いのかな?」

木嶋は、

「距離的に、すぐ近くに来ていると思うよ。歩かせてゴメンね!」富高さんに、話していた。

木嶋は、どうやらクラブ『P』の前まで来れたみたいである。

クラブ『P』は、このビルの2階だった。携帯を取り出し、麻美に、電話をしていた。

「プルッ、プルー、プルー」と呼び出しをしていた。

麻美が、なかなか電話に出なくて木嶋も困っていた。

木嶋は、

「困ったね!」少しばかりボヤいていた。

少し時間を置き、再び、麻美に電話をしたのだ。

「プルッ、プルー、プルー」呼び出し音が鳴り響いている。麻美が電話に出た。

「木嶋君、先ほどは、電話に出れなくてゴメンね!今、どこにいるのかな?」木嶋に、聞いていた。

木嶋は、

「クラブ『P』の前にいますよ。迎えに来れますか?」麻美に、降りて来るように話しかけていた。

麻美は、

「了解しました。」と言いながら、木嶋が待っている場所に降りて来たのだった。

麻美は、

「木嶋君、富高さん、お久しぶりです。こちらにどうぞ。」木嶋と富高さんは、階段を上り、麻美の案内で、クラブ『P』に入っていった。

店の中は、華やかなクラブ『H』や、麻美が、この前までいたクラブ『O』から比べると、少し見劣りするような感じがした。

木嶋と富高さんは、席に座り、麻美が来るのを待っていた。

麻美と一緒に、一人の女性を連れて来たのだった。

麻美よりは、若いみたいだ。

若い女性を木嶋の隣に座るように話していた。木嶋も、

「えッ」と驚きながら名前を聞いていた。

いつもの木嶋なら、若い女性が来ても喜ぶが、さすがに続くと疲れて来るのだ。来たからには、麻美と話しがしたかったのだ。麻美は、富高さんの左隣りで話していた。

木嶋は、気を取り直して右隣りに座った女性に名前を聞いた。

「名前は、何て言うのですか?」

『りん』と言います。

木嶋は、

「りんさんですね。初めまして。木嶋と言います。左隣りは、富高さんです。同じ会社の同僚です。よろしくお願いします。」りんに、話しをした。

りんは、

「木嶋さんのことは、麻美さんから聞いています。何でも同じ年代とお聞きしましたが…。」木嶋に、尋ねた。

木嶋は、

「同じ年代ですよ。ただね、『ジンクス』があるんですよ。」りんに、話したのだ。

りんは、興味本位で

「どんな『ジンクス』ですか?」聞いてきた。

木嶋は、

「富高さんと一緒に麻美さんの店に来ると、何故?か…麻美さんが、その月で辞めてしまうのです。」りんに、話した。

「麻美さん、そうなんですか?」りんは、富高さんの左隣りにいた麻美に尋ねていた。

麻美は、

「そうなんですよ。富高さんが一緒に来ると、不思議とその店を辞めてしまうのです。」りんに、話していた。

木嶋は、

「自分が思うのは、麻美さんに『堪え性』がないと思います。移動するたびに付いていくのは大変だよ。」りんに、話していた。

りんは、

「そうですよね!麻美さんが移動するたびに、付いていく大変さは理解します。移動し過ぎですよ。麻美さんは…。」麻美に、話していた。

木嶋は、

「もっと、言っていいよ。」りんの左隣り横に座っている木嶋が、囃し立てている。

木嶋の左隣りにいた、富高さんは、

「それは、言えているよ!」りんの話していた言葉に同意をしたのだった。

麻美は、

「私も、いけない部分もあるね。自分が働いていて店の雰囲気が合わないから辞めてしまうのです。いずれ自分のお店を持つ予定で頑張ります。」りんと木嶋、富高さんに話していた。

3人とも、首を縦に振りながら期待と不安が、50/50だと思っていた。

富高さんが、

「また、このクラブ『P』も辞めてしまうんじゃないの?近いうちにね。そんな気がするんだよね!木嶋君は、どう思うかな?」問い掛けていた。

木嶋は、

「富高さんの言う通りのような気がするけどね!」麻美に、冗談半分で問い掛けていたのだった。

麻美は、

「今のところは、ここにいる予定ですよ!また、移動したら私のお客さんがいなくなってしまいますからね。」木嶋と富高さん、りんに話していた。

3人は、

「ハハハ」と笑っていたのだった。

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