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第249話

自分の職場に戻りながら、休み時間が終わる…チャイムが鳴るのを待っていた。

「キーン、コーン、カーン、コーン」

チャイムが鳴り、仕事を始めた。

午前中よりも、今の時間帯が、仕事の能率もはかどっていた。

「今日は、はるかのことがありながら、調子が良いのかな?頑張れば…5時で帰れるかな?」

【テンション】が一段階いちだんかい上げていた。

木嶋の元に、溝越さんが歩いて来た。

「木嶋、今日…残業出来るか?」木嶋に聞いていた。

「えっ…と」声を上げた。

その言葉に驚いたのか? 「何だよ…冷たい言い方じゃないか?」溝越さんは、木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「今日は、残業は…ないと考えていました。」

溝越さんに告げたのだ。

「今日、もう少し…頑張ろうよ!三谷も、大丈夫か?」三谷さんにも問いかけていた。

三谷さんは、

「自分は、残って行きます。」溝越さんに伝えたのだ。

木嶋も、

「昨日、溝越さんに、ご迷惑を掛けていますので、自分も残ります。」溝越さんに話したのだ。

溝越さんは、

「あとは、三谷と、木嶋に任せたよ。」三谷さんと木嶋に話し、その場を離れて行った。

「キーン、コーン、カーン、コーン」

夕方5時の仕事終わりのチャイムが、

工場全体に鳴り響いていた。

木嶋は、前掛けを外し、小室さんがいる職場に向かった。

小室さんとの接点は…何だろう…?木嶋は、ふと…考えていた。

木嶋が、会社に入りたての頃…

コンビニの店舗数てんぽすうが、今よりも少なく、

木嶋が、学校の春休みで残業をしていた。

工場内は、肌寒く、残業が始まるまでに、

【肉まんを、近くの店へ買いに行く】と言って出掛けた…が、

仕事が始まるまでに、戻って来なかったらしい…。

【木嶋が、戻って来たのは、残業が始まったあと…。】

そう…小室さんの、記憶の中に、

《インプット》されているみたいであるが、

木嶋の記憶の中に、そんなことがあったことなど、頭の中を整理しても、覚えていないのであった。

時間に正確なのだが、こんな間違いを起こすことは、ないはずである。

何回も、小室さんに、この話しを聞かされても、依然いぜんとして思い出せない。

飲みに行くたびに、話しのネタにされている。

【何だ…かんだ…と、】言われながらも、木嶋と小室さんは、切っても切れないえんなのかも知れない。

小室さんのいる休憩所に、木嶋は着いたのだ。

「小室さん、先ほど…大森さんのところに行ってきました。」木嶋は、小室さんに話したのだ。

小室さんは、

「大森は、何か…?言っていたか?」木嶋に尋ねた。

木嶋は、

「明日、小室さんのお供をします…。」と、回答がありましたが…

小室さんは、

「ありましたが…随分ずいぶん微妙びみょうな言い回しじゃないか?何か…まだあるのか?」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「他に、誰か…来るの?と聞かれて、三谷さんも来るよ…と話したら、怪訝けげんそうな顔付きをしたんだ。」小室さんに答えていた。

小室さんは、

「大森は、三谷を嫌っているのか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「どうなんだろうね…そこまで、掘り下げた話しまで、時間の都合上出来なかったんだ。」小室さんに話していた。

「よし、自分が、あとで大森に聞いてみよう。」小室さんは、木嶋に話したのだ。

木嶋は、

「そうだね。小室さんが、大森さんに聞けば…本心が聞けると思うよ。じゃあ…職場に戻ります。」小室さんに伝え、その場を離れて行ったのだ。

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