表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
245/968

第245話

木嶋は、昨日の疲れが…顔に出ていた。

「ヤバイな!溝越さんが話した通りの展開になってきたぞ。」溝越さんの不安が的中てきちゅう、三谷さんも同じ思いで木嶋を見ていた。

「何とか…昼休みまで持たさないと…。」

木嶋は、顔を《パシパシ》叩きながら、気力を振り絞り、仕事をしていた。

「キーン、コーン、カーン、コーン」

昼休みを告げるチャイムが鳴っていた。

「今日は、チャイムに救われたかな?」木嶋はそう感じていたのだ。

「昼食を食べてから、富高さんの現場に向かわなければ…」駆け足で食堂へ小走りして行く。

最近、会社の食堂は、

メニューも豊富になり選ぶ楽しみも増えていた。

ラーメン、そばなどは日替わりになっている。

木嶋は、

「本音を言えば、定食を食べたいが、並んでいる人がたくさんいる。今日は、めん類にしよう!」

めん類のコーナーに並んだ。

朝は、肌寒く感じたが…時間の経過と共に暖かく感じていた。

木嶋は、作業服のポケットに入れていた携帯を取り出した。

携帯の受信メールボックスを覗くと、新着メールが届いていた。

「誰だろう!」受信メールボックスをスクロールした。

「麻美さんからか…」

おそおそるメールを開いた。

「木嶋君、おはようございます。メールを読みました。《結論から言うと…やっぱりね!》って感じだね…私が言っていた通りなってしまった。今、ショックを受けているのではないでしょうか?はるかさんが全てではないですよ。世の中には、素敵な人がたくさんいます。いつかは見つかるよ。いい勉強になったんじゃないかな?」

木嶋は、

「予想通りだった…と、言うべきかな?」そんな思いで麻美のメールを読んでいた。

「返信はどうしようかな?」考えあぐねながら、

「富高さんの現場に言ったあとに、メールを送信しよう!」結論を出したのであった。

ラーメンとライスを取り、いつもの指定席に座った。

人は、面白いことに決まった席に座らないと調子が悪くなるのである。

木嶋も、電車でも同じことが言えるのだ。

指定席に座り、携帯の受信メールボックスを覗くが、麻美以外からのメールはなかった。

ラーメンを食べながら、ライスを口に入れた。

左腕にしていた腕時計で時間を確認した。

「もうこんな時間か…?」

午後12時20分を過ぎていた。

「急ごう…」

木嶋は、オボンを持ち、片付けながら精算をした。

階段を下り、富高さんの現場に向かった。

「富高さん…」木嶋が、富高さんに声を掛けた。

「木嶋君…」富高さんが、木嶋に言葉を返した。

「昨日は、遅くまで申し訳ないです!」木嶋は、富高さんに頭を下げた。

「気にしなくていいよ!あのあと、はるかさんから、連絡が入ったかな?」富高さんは、木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「連絡はあったよ。《今日は、ありがとうって》それ以外は、特にないよ!」富高さんに答えていた。

富高さんは、

「それならいいんだ。あとは、木嶋君が思いを伝えれば…はるかさんに思いを打ち明けられるように…。」木嶋に話していた。

木嶋は、

「そうなればいいね!」富高さんに伝え、

「はるかに、フラれたなんて…今の時点では話すことが出来そうにない!帰り道に話そう!」そう決めたのであった。

「木嶋君は、寝れたかな?」富高さんが、木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「普通に寝れたよ!富高さんは…?」富高さんに聞いていた。

富高さんは、

「家に帰ってから、直ぐに寝たよ!」木嶋に答えたのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ