第239話
はるかは、
「ありがとうございます。」表情を崩し、嬉しそうな声で、いずみさんに言葉を返したのだ。
いずみさんは、
「私も、再来年、成人式を迎えるんですよね。お店に来るお客さんの中で、彼氏を見つけたいな?と、考えています。一緒にお祝いをして頂く人は、家族よりも、彼氏の方が良いですね?」はるかに尋ねていた。
はるかは、
「いずみさん…その通りですよ。私は、木嶋さん、富高さんと出会って良かったと思います。家族も大切ですが、彼氏に、お祝いをして貰うのが、最高の《シチュエーション》ですよ!」いずみさんに話していた。
いずみさんは、
「そうですよね。はるかさんを、見習い頑張りますよ。どうすれば、木嶋さんみたいに、良い人を探せますかね?どのようにして、知り合ったのですか?」はるかに問いかけていた。
はるかは、
「木嶋さんとは、ここで知り合いました。お互い、好きな人が、いなかったのが良かったのです!」いずみさんに答えていた。
「木嶋さん、そうなのですか?」いずみさんは、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「そうだね。はるかさんが、答えた通りです。たまたま…《タイミング》が合ったのです。クラブ『H』に来たとき…会社の仲間たちと一緒でした。最初は、自分と同じ年代の女性が座っていたのですが、女性が、入れ替わって…はるかさんは、その後に、来たのです。そのとき、強烈な《光》(ひかり)と言うか…《インパクト》と言った方が良いかな?相当アピールをしていました!」いずみさんに話したのだ。
いずみさんは、
「強烈な《光》…《インパクト》って…何ですか?」木嶋に質問をした。
「何ですか?と、言われても、返す言葉が見当たらない。それだけ、何かを持っていたのだと思います。」木嶋は、いずみさんに伝えたのだ。
いずみさんは、
「目に見えない…【オーラ】…ですかね?」富高さんに、話しを振ったのだ。
富高さんは、
「そうかも知れないね!波長が合ったと言うのが正解だと思うよ!」いずみさんに言葉を返したのであった。
はるかは、
「今、富高さんが、話したことが、私は、全ての答えだと思います。」いずみさんに伝えたのだ。
いずみさんは、
「そうですか…木嶋さん、先ほど、あんなさんと、次回、クラブ『H』に来る約束をしていましたが、信じていいのですかね?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「次回、来店しますよ!信じて下さい!」いずみさんに、表向き…安心を与えるように答えることしか出来なかったのだ。
はるかは、
「本当に来るの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「来るよ!」はるかに伝えた。
「私以外に、連絡先を教えたりしていないでしょうね!浮気はダメですよ?」はるかは、木嶋に確認していた。
木嶋は、
「あんなさんに、連絡先を教えていません!浮気はしません!クラブ『H』へ来るなら、はるかさんに話してから、飲みに行きますよ!」はるかに伝えたのであった。
「分かりました。私よりも、あんなさんが魅力的ですか?」はるかは、木嶋に問い詰めていた。
木嶋は、
「あんなさんが、魅力的か…って…。クラブ『H』にいると、みんなが綺麗に見えてしまう!はるかさんが、一番ですよ。」はるかに、おダテ気味に、話していたのだ。
はるかの右横にいた、富高さんは、
「木嶋君の言う通りだよ。自分も、そう感じるよ。でも、他の女性の誘惑に負けたらダメだよ!」木嶋に伝えたのだ。
いずみさんも、
「そうですよ。」はるかを援護射撃をした。
さすがの木嶋も、タジタジになって聞いていた。
「誘惑に負けたなんて思わない。今日は、はるかさんのお客さんの数に、圧倒されていたよ。」木嶋は、苦笑いをしていた。